JA横浜_Agri横浜Vol.268
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ほじょう初、「父がトマトを始めたように、自分の代表作となる作物を育てたい」と考えていたところ、JA青壮年部大正支部の先輩から「エダマメ作りは面白いからやってみなよ」とアドバイスをもらったことがきっかけ。その後は、ネット記事などを参考に独学で試験栽培を始め、先輩農家の圃場を見学して実践的なノウハウを学んだ。「今では自分が栽培している野菜の中でも、特に自信がある」。分が食べておいしいと思うもの」。茶豆風味が特徴の「おつな姫」と「夏風香」の2品種を手がけ、収穫時期をずらして6月下旬から8月中旬にかけてリレー方式で出荷する。約5年前まで4品種を作付けていたが、品種によって肥料の調整や実の大きさ、味にばらつきが出てしまうため、現在の2つに絞った。この選択で作業効率が上がり、生産量の増加や品質の安定にもつながった。記憶に残る野菜作り」にこだわる。直売所には多くの農家が旬の作物を出荷する。同じ野菜が並ぶ中で来店品種を選ぶ際のポイントは、「自直売所出荷を主軸とし、「顧客の客は〝味〟や〝生産者名〟で選ぶこともしばしば。だからこそ、名前を覚えてくれた顧客に対し「この野菜も若林さんなんだ」「珍しい野菜が増えてきたな」と思ってもらえるよう、少量多品目の栽培も意識する。これまでカブや小松菜などの定番野菜の他、モロヘイヤや葉ニンニク、カリフローレといった珍しい品目にも積極的に挑戦。品ぞろえを豊富にすることで顧客の需要に応えるだけでなく、他の生産者との差別化や直売所との関係強化にもなる。そんな中、新たに栽培を始めたのがシャインマスカットとブルーベリー、メロンだ。メロンは8品種を試験的に育て、土壌や気候との相性を検討。今後は家族や直売所職員と試食を重ねて商品性を高める予定だ。「試したことのない品目に挑戦することは面白いし、成功したら新たな商品になる。飽き性な性格だからこそ、楽しみながら農業をしている」と話す。父から受け継いだトマト栽培に加え、多彩な野菜や果物でファンを増やし、直売所のニーズに応える。長年培われた技術を生かしつつ新しいことにも果敢に挑戦し、独自のスタイルで家業の発展を目指していく。「楽しむ」営農スタイル左上左下 右収穫間近のエダマメJA「ハマッ子」直売所には完熟トマトを毎日出荷する試験栽培中のメロンの生育状況を確認

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