JA横浜_Agri横浜Vol.268
4/12

で定められたのは昭和25年のことです。が不足しているだけでなく、質の悪い製た問題を解決するため、食品や農林水産品の品質や基準を統一して、一定のレベルを確保するためのルールが必要になりました。それがJASです。JAS制度の下、国から認められた検査機関(登録認証機関)が毎年、農場や工場を訪れて基準を満たしているかをチェックしています。この検査では、製品の作り方や品質がJASの基準に合っているかを細かく確認します。これにより私たち消費者は安心して品質の良い製品を手に取ることができるのです。昭和45年に加わった「品質表示基準」の仕組みは、平成25年に新しく作られた「食品表示法*」に移され、現在は別の法律として運用されていますが、目的は同じく、消費者が安心して製品を選べるようにすることです。JAS(日本農林規格)が最初に法律当時、日本は戦争が終わったばかりで、物品もたくさん出回っていました。こうし*食品表示法とは…食品には具体的な表示ルールが食品表示基準品関連事業者等)は、このルールを守らなければいけません。で決まっています。食品の製造者、加工者、輸入者または販売者(食JAS制度は、昭和25年に日本農林規格等に関する法律(JAS法)として始まりました。その後、45年に「品質表示基準」という仕組みが加わり、現在のJAS制度の基礎がつくられました。食品や農林水産品の品質や基準がしっかりと定められており、私たちも安心して利用できる仕組みになっています。     JASの規格は94種類あります。(令和7年1月現在)。この規格があることで、私たち消費者は製品が一定の基準を満たしていると確認できるので、安心して自由に選ぶことができます。さらに、JASの認証を受けた会社は自分たちが作る製品の品質やこだわりをアピールできて、広く社会の信頼を得ることにもつながります。JAS=日本農林規格、英語の頭文字を取った通称です。特集特集協力:一般社団法人日本農林規格協会(JAS協会) イラスト:ゆきたけしJASは、食品や農産物、木材などの品質や成分、生産方法、管理方法などについて、農林水産大臣が定めた国の基準(規格)のことです。この基準を満たし、認証を取得することでJASマークを付けることができます。JASマークは、製品が一定の品質や安全性を持っていることを示す目印なのです。食品売り場などでよく見かけるJASマーク。ところでJASってなんだろう? どんな役割があるんだろう?みんなで考えてみましょう。

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る