JA横浜_Agri横浜Vol.256
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植物園のような「vivoグリーンラブ花農場」。温室11棟・約3000坪の圃場で、シクラメン・ラナンキュラス・花壇苗を中心に生産する。栽培はスタッフに任せるが、展示圃を兼ねる屋外庭園の手入れは武内さんの日課だ。「お客もスタッフも楽しんでほしい」と、農場の景観には人一倍のこだわりを見せる。はなく「laboratory」(研究所)に由来。花の性質や機能を確認するため、スタッフが日々実験栽培も繰り返す。省エネとコスト削減に向け、温度や湿度の自動管理を行うミスト冷房やCO2施肥、生産農場の環境データ遠隔測定装置を導入。花の性質や環境変化を分析して費用対効果の高い技術を使う。多種多様な草花に彩られ、まるで農場名の「ラブ」は、「love」で花が購入された後の環境まで想定し植物を順化させるため、8棟のハウスでは冬季4種類程度の温度帯で管理。加温温室で栽培する植物を、出荷直前に自然の気候状況で慣らしてから出荷する。異なる温度帯のハウスがあれば、その温度に適した植物を多品種栽培できるメリットもある。武内家は代々園芸家。父親の代までテッポウユリの促成栽培をしていた。武内さんは大学の園芸学部を卒業し、経営を学ぶため磯子区の花菖蒲園で約1年間研修。25歳でグリーン武内を設立し、切り花をやめて鉢物を導入した。鉢物のニーズが高まるという予想もあったが、「父親への反発もあった」と本音ものぞかせる。設立した昭和52年当時、法人での農業経営は稀有な事例で、行政からは叱られっぱなしだったという。それ区。担い手の減少や離農が深刻化する中、武内嘉一郎さんは花苗の生産を主軸に、規模拡大を図りながら多角的な農業経営を実践する。武内さんが設立した株式会社グリーン武内は農地所有適格法人として農専内の農地を取得し、地域農業を堅守する砦として大きな役割を果たす。人口約21万人を擁する港南区で、一団の農地が残る野庭農業専用地新技術を駆使した花農場挑戦し続けた法人経営磯子区洋光台武内 嘉一郎さん(70)濱農浪漫多角的に伝える花の魅力10次産業の確立へ

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