JA横浜_Agri横浜Vol.256
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 果物には便秘を解消する働きがある食物繊維や、美肌に欠かせないビタミンが豊富に含まれています。中でも多く含まれるビタミンCは、肌を黒くするメラニン色素の形成の進行を抑える働きがあり、美肌に有効とされています。肌の維持に関係するコラーゲンを形成するためにもビタミンCは欠かせません。ビタミンCは水溶性で熱に弱いため、そのまま食べられる果物は特にお薦めです。栄養バランスを崩しがちな現代人の食生活に積極的に取り入れたいですね。 果物を食べた後に感じる酸味は有機酸で、爽やかな清涼感があります。おやつに高カロリーなスイーツをとるよりも、果物ならば罪悪感なく食べることができます。また、果物によって旬を迎える時期が異なり、それぞれの特徴を五感で楽しめます。精神的なストレスにさらされがちな現代人にとって、果物の持つ甘みと酸味、豊かな香りは心理的に良い効果があると考えられます。果物は比較的血糖値の上がりにくい食べ物といえます。果物に含まれる食物繊維は急激な血糖値の上昇を抑制する作用があります。適量の果物を食べる人は、血液中の中性脂肪の含有量が正常化され、生活習慣病のリスクが低いことも明らかになっています。

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