JA横浜_Agri Vol.244
7/12

家族の協力も後押しにつくだたか上手な人が作ってくれた白菜料理があまりにもおいしくて、それを参考に商品化したことも。にしている。「おいしい。また作って」と自分が作った加工品を楽しみに待っていてくれる人がいるから、やる気につながり励みになる。ない。「ラベル作りも得意」と、業者に頼まず全て自分で作る。イラストを入れるのはもちろん、珍しい野菜を加工するときは、食材の特徴を記載するなど、消費者の立場で、安心して購入できるように一言添える工夫も欠かさない。店、瀬谷店、南万騎が原店。「味だけではなく、見た目も大事」と、利用客の目に留まるよう、店頭での並べ方にもこだわりを持つ。直売所の職員に「『遠藤さんの加工品はいつもカラフルできれいですね』と言われたときはとてもうれしかった」と笑顔を見せる。必要不可欠。元JA職員で、夫の裕利用客との何気ない会話も大切遠藤さんの探求心はこれだけでは出荷先は「ハマッ子」直売所みなみ加工品づくりには、家族の協力がさんは、県立かながわ農業アカデミーで学び、今では加工用の野菜を栽培している。加工品の味見も担当し、「主人がおいしいと言えば、ほぼ完売する」と、その確かな舌に太鼓判を押す。また、「フキの佃煮」のフキの長さは一枝さんのアドバイス。食べやすい長さに切るなど、消費者目線で、細やかな助言をしてくれるのはありがたいと話す。こうして、次々に生み出される加工品は、家族の思いが込められている。「自分の空いた時間に行う加工作業は、年間を通じて季節を感じられ、旬の食材と向き合えるので毎日が楽しい」と遠藤さん。どんな食材でも加工してしまうが、ぬか漬けだけは奥が深く研究中だ。「調味漬と違い、塩とぬかのシンプルな材料だけに難しく、昆布や鷹の爪を入れてはみたが、自分が納得する味にはならない」と挑戦は続く。長男・長女の幼少期によく作った「リンゴのパウンドケーキ」や「栗の甘露煮」など、菓子のレパートリーを増やすことが今後の課題。「母から受け継いだ味が途切れないよう、技を娘やお嫁さんにも伝えていきたい」と情熱は冷めない。  キュウリの調味漬用の下準備   機械でカブの甘酢漬を真左空パック   パソコンでラベルシール作り   カラフルな加工品の数々右上左上下

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る