JA横浜_Agri Vol.244
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【写真4】オリーブアナアキゾウムシ㊧と地際の被害【写真5】炭疽病の果実(黒ずんだ果実)・■は営農技術顧問、 ■は㈲サカタテクノサービスが 対応します・隔週で対応する曜日もあります のでご注意ください・窓口相談は、お休みや相談時間 を変更する場合があります令和5年度営農相談体制メルカート窓口営農相談日(相談時間9〜16時)メルカートき たみなみいそごつおかかながわ田 奈毎 週毎 週毎 週花・植木福井英治第1・3第2・4・5第2・3・5第1・4第2・4・5第1・3第1・3・5第1・3・5果  樹北尾一郎・青木隆……………技術顧問の担当技術顧問連絡先……………たん そほ じょうり びょうせん てい【写真6】立ち枯れ症状野  菜森東海雄・山田良雄営農経済センター ☎(805)6612月水木金土第1・3・5第1・3・5第2・4毎 週第2・4毎 週品種の特徴や栽培の手順を確認して、オリーブ栽培にチャレンジしてみませんか。とがほとんどです。時々株元を観察して、おがくず状の粉があればその周辺部分に幼虫が入り込んでいるので、捕殺するか予防を兼ねて殺虫剤を散布してください。防除薬剤:「スミチオン乳剤」(収穫21日前、3回) 50倍(樹幹に散布:4月)「アディオン水和剤」(収穫7日前、2回) 2000倍「ダントツ水溶剤」(収穫前日、2回) 4000倍〇炭疽病降水量が多い環境では、品種間の差はありますが発病が多くなります。果実に感染すると黒く傷んで使い物になりません(写真5)。枝が込み合って風通しが悪くなると発生しやすいので、適宜剪定して風通しの良い樹姿にしてください。また、落果した病気の果実は、そのままにしないでください。炭疽病はいったん多発すると長年苦しめられます。雨が多くなる6月ごろからの防除がポイントです。防除薬剤:「ペンコゼブ水和剤」(収穫90日前、2回) 600倍「アミスター10フロアブル」(収穫30日前、2回) 1000倍〇バーティシリウム立枯病(仮称)(写真6)前作が野菜の圃場に新植したオリーブが定植後3〜6年の若木の時に急速に立ち枯れする病害で、品種によって罹病しやすさが異なります。横浜では「ネバディロブランコ」に最も多く見られましたが、「ピクアル」「アルベキナ」などは非常に感染しやすいようです。この病原菌は野菜類で多く見られるので、野菜類を栽培した跡地にオリーブを定植する際は十分に注意してください。防除薬剤はありませんので、発病樹を伐採・伐根して圃場に残さないこと、伐根・除去した場所には定植しないことが対策となります。施肥については先進地の神奈川県中郡二宮町の方法を一例として紹介します。ただし、成木(10年生以上)が対象で1a(100㎡)当たりの施肥量です。1月中旬:完熟堆肥(牛ふん・バーク堆肥等) 200kg2月中旬:苦土石灰 6kg3月中旬(春肥):ホウ素入り化成高度280 6.5㎏6月下旬(夏肥):ホウ素入り化成高度280 3.5㎏10月下旬(秋肥):ホウ素入り化成高度280 3.5㎏*「ホウ素入り化成高度280」は窒素、リン酸、カリの割合が12:8:10 です。成分が類似したその他の化成肥料でも構いません。新漬け用や緑果でオイルを取りたい場合は、グリーンオリーブとして9月ごろから収穫します。油分は熟すほど多くなりますので、オイルを目的にする場合は11月ごろを目安に黒く完熟させて収穫します。油分が最も多いのは「ルッカ」で、「ネバディロブランコ」「ミッション」が一般的にオイル用、「マンザニロ」は含油率が低いので新漬けなど加工用に使います。なお、収穫後の果実の利用・加工などについては、インターネットや書籍を参考にされると良いでしょう。4.肥料のやり方5.収穫

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