JA横浜 vol.232
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少量多品目を直売花壇展W受賞は「出来過ぎ」ションと民家が立ち並ぶ南向きの丘陵地が続き、南方にはJR東海道本線が通る。ここは保土ケ谷区藤塚町。花苗を生産する「塩川ナーセリー」のハウスは小高い丘の上にある。園主の塩川吉徳さんは結婚を機に、6年前に父・藤吉さんから経営を独立。公共事業では連携し、花の地産地消に力を注ぐ。横浜新道と保土ケ谷バイパスが交わる新保土ケ谷IC。東側にはマンこう連れられ三ツ沢公園や山下公園で、花壇の植え込みを手伝った。高校卒業後は、県立かながわ農業アカデミーで鉢物コースを2年間専攻。その後は鶴見区上の宮の㈱滝川園で造園を1年間学び、家業を継いだ。り組む敷地は、30㌃余り。ここにハウス3棟610平方㍍が建つ。主力はカーネーション、パンジー・ビオラ、ガーデンシクラメンで、50品種ほどを栽培する。6年前から妻・玲子さんの発案で、切り花用品種を鉢やポットで栽培。多くの花弁がカップ状に咲くラナンキュラスやジニアを、鉢植えと切り花の双方で出荷する。庭植えでは立体感が出せることから、消費者嗜好に応えている。塩川さんは中学生の頃から、父に塩川さん夫婦が花苗の栽培に取少量多品目を直売用に生産する中、コロナ禍で花の需要が高まっている。出荷先は近隣の「ハマッ子」直売所3店舗が中心。ほかに横浜市緑の協会が取り組む、市内の緑化支援「花やぐまち助成事業」を活用する諸団体に花苗を供給。イベントにも出店し、横浜育ちの花の普及拡大に余念がない。園芸シーズン真っただ中の5月12日、横浜市庁舎の屋外に塩川ナーセリーのテントが立ち、出張販売をする塩川さんの姿があった。多彩な花型のペチュニアや、母の日が過ぎても人気のカーネーションなどを、来庁者の視線を集めながら、配色を意識して並べていた。長い髪をバッサリ切って、すっきりした塩川さん。午後には売り場を家し保土ケ谷区藤塚町塩川 吉徳さん(44)濱農浪漫草花で地産地消市民も共感の花壇展

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