Agri横浜 vol.210
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永島さんの園では5月中旬、ベゴニアや宿根バーベナ、マツバボタンの出荷が最盛期を迎えていました。夏場のガーデニング向けに人気の高い商品です。ベゴニアが元気に育つ環境を作るには、明るさに気を付けることが大事です。夏の強い日差しは葉焼けを起こす原因になりますが、光が弱すぎても葉が変色します。屋外なら半日陰、室内なら窓辺のレースのカーテン越し程度が最適です。気温にも注意が必要。適温は株の元気がなくなってきます。冬は10度程度で生長が止まり、5度以下になると枯れてしまうので、室内に移動させましょう。多湿にも弱いので、1年を通して風通しのよい状態を保ってください。宿根バーベナは花が密集して咲くため、風通しの良い場所が適しています。乾燥に強い反面、高温多湿時期には、うどんこ病が発生しやすくなります。夏だからといって毎日水をあげる必要はありません。土の状態を確認して、湿り気がある時はかん水をしなくても大丈夫です。土は、水はけの良いものを選んでください。園芸店やホームセンターなどで売っている有機物が多く含まれている土がお薦めです。暑さと日照りを好むマツバボタン。1度咲くと、こぼれ種で毎年花が楽しめる丈夫な一年草です。手入れはほとんど要りません。茎が伸びてきたら芽の先端を摘み取ると、枝数が増えて花も多く咲きます。病気や害虫に悩まされることもないですが、水の与え過ぎは根腐れや灰色かび病の原因になるので注意が必要です。 マツバボタンは、初夏から初秋まで咲く花です。花は2、3日で終わってしまうので、小まめにチェックして花がらを摘みましょう。種子ができてしまうと、花数が減ったり、株が弱ってしまいます。株が伸びてくると見栄えが悪くなるので、7月中下旬に摘心をすると良いです。一度コンパクトにすることで3週間後には、見違える株姿になります。ベゴニアの品種の中には、生育途中で一部の茎に脇芽が出てこないものがあります。見つけたら茎の先端を摘み取り、新たな脇芽を出すことで葉が密集した株姿になります。そのまま育てると写真のように寂しい姿に。丈夫な花苗にするための追肥作業花が終わった部分を切り戻すと、新しい芽が出てきます。また、伸び過ぎたものも切り戻しておきましょう。茎の高さをそろえると、見栄えも良くなります。鶴見区東寺尾永島慎二さん永島園芸ガーデニング初心者でも育てやすい夏の花20度前後で、30度以上になるとマツバボタンの切り戻しベゴニアの切り戻しバーベナの切り戻し

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