Agri横浜 vol.210
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矢島さんの園で、春先から出荷が進んでいるマリーゴールドやペチュニアなどの花苗。少しの手入れで多くの花を付けるので、この季節の定番商品です。マリーゴールドは日当たりと水はけの良い場所を好みます。生育の適温は15〜25度。あまり熱を持ちすぎると花が咲き止んでしまうので、熱を逃がせるよう半日陰になる場所が適しています。鉢植えやプランターの場合は追肥も必要で、花期には週に一度、リン酸分の多い液肥を与えます。猛暑時は避け、涼しくなったら再開してください。苗が本葉10枚程度になったら、一番太い茎の頂点の芽から2節分を手で折ってください。これにより脇芽が横に広がり、花のじゅうたんのように生長します。上に向かって伸びる特性があるので、摘心もしましょう。ペチュニアも基本的には日当たりの良い場所で管理しますが、一般的に雨に弱く、花びらが裂けたり花色が落ちる原因になるため、軒下などに避難させると良いでしょう。土が乾いたらかん水し、水を切らさないようにします。夏場は水分がすぐに蒸発するので朝にたっぷり与えますが、出来る限り葉や花に水がかからないように注意が必要。濡れたままにすると、蒸れてカビの発生や根腐れを起すこともあります。繰り返し花を咲かすので、肥料も欠かさないようにしましょう。開花期に切らすと花付きが悪くなります。肥料は10日に一度が目安ですが、夏場の猛暑時期は控えます。株が弱っている時期は栄養を十分に吸収できず、逆効果になることも。涼しくなって元気に芽を伸ばし始めたら再び与えてください。夏の猛暑で花数が減ってきたら行いましょう。草丈を半分くらいまでバッサリ切ることが大切。花が咲いていてもったいないと思うかもしれませんが、勇気をもって切ります。秋には再びきれいな花を咲かせてくれます。出荷目前のマリーゴールドの生育を確認こんもりと丸くなる明るい緑色の草姿が特徴。10月頃に細い葉の付け根に淡い緑色の小花を穂状に付けますが、あまり目立たず、気付かないことも。花言葉の「あなたに全てを打ち明けます」は、秋の紅葉した姿から、頬を赤く染めた女性を連想させることに由来して付けられました。 花期が長いので、花がらをまめに摘み取り、養分を次の花に行き渡らせます。種子が付かないうちに花茎からつまみます。枯れ落ちた花もカビや病気の発生の原因になるので、見つけたら必ず取り除きましょう。摘み取ったがく栄区田谷町矢島花園矢島康弘さん妻の恵利さん春の花苗は愛情込めて育てれば秋まで楽しめるマリーゴールドの切り戻しペチュニアの花がら摘みコキア(ほうき草)

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