Agri横浜 vol.210
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花のある暮らしを応援管理法をプロが伝授6月後半から最盛期を迎えている加藤さんのポーチュラカ。暑さや雨に強く、定期的に花がらを摘む程度の手入れで元気に育つため、園芸初心者向けです。梅雨の時期から出荷しているので、吊り下げ型の鉢物が主力。窓辺の室内、屋外どちらでも管理できることも魅力です。水は、土の表面が完全に乾いてからたっぷり与えます。頻繁にあげてしまうと、茎が伸び過ぎて花付きが悪くなる原因に。追肥は葉色が少し薄くなった時など、タイミングがありますが、分かりにくいので月に一度などと決めると忘れずにできます。液肥か固形の化成肥料を適量与えてください。  花は咲いてから2日ほどで枯れるため、すぐに花首から切り取ることで次の花に養分が行きます。生育が旺盛なので、茎が伸び過ぎてしまう前に1〜2カ月に一度、茎を半分ほどに摘心すれば、きれいな見栄えを保てます。花数が減ってきたら茎を3分の1か2分の1に切り戻しましょう。2週間ぐらいで再びたくさんの花が咲きます。夏の「ハマッ子」直売所メルカートかながわ店では家族の手作り看板でPR㊨春先には八重咲きのペチュニアを生産㊧ ポーチュラカは暖かい時期であれば、挿し穂を土の上に置くだけで発根するほど丈夫な品目です。挿し木に挑戦するには最適きかな花かもしれません。ただ、花卉農家としては買ってもらえなくなると困るので、あまり薦めたくはありません(笑)茎先5㎝程度で切り、花芽は取る。葉を3枚残した挿し穂を気温20度以上が続く時期に挿します。園芸用培養土がお手軽。茎が軟らかいので、だまになるものだと抜けやすいので注意。挿したら10日ほどで発根します。買ってそのまま飾れるのが人気の理由神奈川区片倉加藤佑太さん 加藤園芸管理が心配な夏場だからこそ薦めたい品目ここだけの話ポーチュラカの挿し木 昨年から続くコロナ禍で〝おうち時間〟を大切にする人が増え、ライフスタイルが変化しつつあります。最近ではガーデニングがちょっとしたブーム。ホームセンターでは園芸やDIY用品の需要の高まりに合わせ、販売スペースが拡大されているほどです。今回は生活に彩りを与えてくれる草花に着目。春や夏場に購入した花苗を、生産者からのアドバイスを生かして見応えのある姿にしましょう。特集特集

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