Agri横浜 vol.210
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㊧アジサイ㊨ガクアジサイ(周囲の花といわれているところは装飾花)4.エボルブルス(ヒルガオ科、開花期:6〜10月)技術顧問福井 英治土や緑とふれあう暮らし青い花青といえばイメージは空、海、水といった広大な自然のイメージが浮かびます。好感度が高く、世界的に見ても人気がとても高い色の系統です。爽やかな印象があり好む人が圧倒的に多く、嫌う人は少ないのではないでしょうか。ブルーは横浜のイメージカラーです。遺伝子組み換えの花日本とオーストラリアの企業での共同研究開発により、遺伝子組み換え技術を経て誕生したのが、世界で初めての青紫色のカーネーションです。本来、カーネーションには青い色素が存在せず、青系カーネーションはありませんでしたが、ペチュニアやビオラから色素の遺伝子を取得し、カーネーションに組み込むことにより誕生しました。1997年から発売されていますが、遺伝子的には青が入っていても紫系の花色で、完全な青ではありません。夏場に楽しめる青系の花(50音順)花色には、赤、白、黄、橙、ピンクなど多くの色がありますが、青や紫系は花としては少ない色です。人気のあるバラ、カーネーション、チューリップ、ダリアなどには、青色の花が自然には存在しません。植物は色素を作らないと白い花になります。赤い色素があれば赤色、ピンクの色素があればピンクの花です。青い色素は他の花色よりも作りにくい仕組みになっています。2.アサガオ(ヒルガオ科、開花期:7〜9月)原種は薄い青色です。朝咲いて昼ごろにはしぼんでしまいますが、次々と咲いてきます。鉢植えでも楽しめます。1.アガパンサス (ヒガンバナ科、開花期:5〜7月) 植えっぱなしでも平気で丈夫な宿根草です。主に花壇で楽しみますが、鉢栽培に向く小型種や切り花もあります。3.アジサイ、ガクアジサイ(アジサイ科、開花期:6〜7月)梅雨時に咲く代表的な花木です。とても丈夫で、庭でも鉢植えでも楽しめます(切り枝でも楽しめます)。5.オキシペタラム (キョウチクトウ科、開花期:切り花はほぼ周年)光沢のある空色の花色で、「ブルースター」の名前で流通しています。鉢栽培もありますが、切り花として多く利用されています。 「アメリカンブルー」の名前で流通し、たくさんの花を咲かせます。曇りの日には花が閉じます。鉢やプランターで楽しめます。今年も暑い夏がやってきました。コロナ禍で家庭で過ごす時間が長くなり、快適な環境を求める人たちが増えています。花の中でも、涼しげなブルー(青系)の花は暑い中にあって清涼感があり、癒やしの効果もあるお薦めの花色です。緑の情報箱暑い季節にはブルー(青)の花を

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