理が始まり、借りていた農地が使えなくなったことで、1㌶まで減少。さらに農業振興ゾーンが完成するまでは代替地での耕作を余儀なくされた。「代替地は傾斜のある畑や、元々荒地だった場所もある。栽培計画の見直しや土づくりなど、本当に今は我慢の時」という。「さとのそら」も生産し市内のビール会社に卸す。昨年までは約2㌧を出荷していたが、畑が区画整理の対象となり作付け量を減らすことに。今年の収量は多くて1㌧。それでも、地元産を待ち望む声に応えるため、努力を続けている。積はこれまでの半分以下の約40㌶に。農家それぞれが今後の営農のあり方を模索している。横浜市も新たな農業生産基盤の確立を目指し、地元農家と共に高収益作物の導入を検討。その内の一つが昨年から始めたアスパラガス栽培だ。声かけし、賛同者を集めた。10人ほどで始め、今年はメンバーが増加。作付面積も約3倍になった。十分な面積があり、意欲的な農家も露地野菜の他に区内で唯一、小麦上瀬谷農専全体を見ても、農地面市からの提案を受け、地元農家に「農地が減ったとはいえ、まだまだ多い。数年後には市内外から多くの人が訪れる場所になることが予想される中、アスパラガスをブランド化できれば」と期待する。販売面ではJAと連携し、「ハマッ子」直売所を通じたPRを進め、売れ行きや反響を今後の生産に生かす。「生産量では地方にかなわない。都市農業ならではの強みを生かすことが重要」と話し、消費者が農に触れる場の創出にも積極的に取り組む。地元小学校や区、町内会からの依頼で小麦やトウモロコシ、サツマイモの農業体験を受け入れる。4月26日には中屋敷地区センター主催の講座でトウモロコシの定植作業が行われ、60組近くが参加。多くの親子連れが畑でのひとときを楽しんでいた。体験の依頼は年々増え、農業に関心の高い人の多さを実感。営農環境が変わり苦労もあるが、この状況を好機と捉え、農業の良さを伝える機会を増やしたいと考えている。消費者が身近な都市農業かつ、瀬谷だからこそ実現できる農業経営と地元農業の発展を目指していく。は―。岩□さんは将来を見据え、農体験の場を消費者へ右左上左下子どもたちの農業体験にも積極的に協力する来年に向けて定植したアスパラの生育状況を確認6月上旬に収穫期を迎える小麦はビール用に出荷
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