JA横浜_Agri横浜Vol.267
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オーストラリアといっても、ほとんどのエリアが植物の育ちにくい乾燥地帯になっているので、国土の中でもメルボルンやタスマニア島のある南東の沿岸部を原産とした植物が主となっています。国内で普及している種類は、大陸の南東部原産のものが中心。日本国内の夏に雨が多く冬は低温になる気候に合うものが多いようです。大半の植物が常緑で、特に多い科は「フトモモ科」「ヤマモガシ科」「マメ科」で、マメ科を除くと日本ではなじみがない科です。最近は当JAの植木持寄品評会でもよく出品されるようになりました。大部分が世界の熱帯・亜熱帯、特に東南アジアからオーストラリア、南米に多く分布し、日本では亜熱帯地域れる種類としては、人気の「ユーカリ」や熱帯果樹の「グアバ」「レンブ」「フェイジョア」「ジャボチカバ」、香辛料で良いものが多いのが特徴です。ユーカリはコアラの□として有名ですが、鑑賞用のユーカリは□にはならないようです。【メラレウカ】柔らかに茂るグリーンと細く長く伸びる枝が美しい植物。かんきつ系の香りが特徴です。ヤマモガシ科は、特に南アフリカとオーストラリアで多くの種が分布しています。常緑で、ほとんどが木本です。日本にはただ1種、ヤマモガシが野生し西南日本に分布しています。【グレビレア】花はクモのような独特の形をしています。【キングプロテア】花の大きさが30㎝ほどある南アフリカの国花です。輸入切り花として人気があり、多く流通しています。流通名で「ミモザ」。ミモザの日(3月8日)で最近特に人気が高まっています。写真は「ギンヨウアカシア」で、(南西諸島や小笠原諸島)に自生しています。よく利用さは「チョウジ(クローブ)」があります。精油を含み、香りの【グニーユーカリ】花の先が瓶を洗うブラシ生育地の気候フトモモ科ヤマモガシ科マメ科と他の植物【アカシア(マメ科)】【バンクシア】オーストラリアを代表する固有種で、タワシ状につく花序が特徴的です。【カリステモン】に似ているので「ブラシノキ」とも呼ばれています。かなり前から導入されているので庭先でもよく見られます。土や緑とふれあう暮らし技術顧問 福井 英治「ネイティブフラワー」という言葉には、原産または土着の花との意味がありますが、流通サイドでは南半球の特徴ある植物を総称して呼んでいます。この中でもオーストラリアの植物は他の大陸と隔絶されてきた歴史があり、独特の進化を遂げ「オージープランツ」と呼んでいます。日本では見られない姿や雰囲気で根強い人気があります。熱帯雨林性気候熱帯性気候砂漠性気候亜熱帯性気候温帯性気候根強い人気のネイティブフラワー緑の情報箱

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