JA横浜_Agri横浜Vol.255
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種をリレーし、6月から8月にかけて出荷する。午前2時ごろから収穫を始め、朝には店頭に並ぶ「夜中どり」で鮮度にこだわり、品種のバリエーションを充実させることで有利販売につなげている。と娘の春香さんが担い、父もサポートに当たる。春香さんは農業高校や県立かながわ農業アカデミーで知識・技術を学び、5年前に就農。後継者として家族を支えている。荷造りなどの調整作業は母・三重子さん、出荷や販路開拓・販売促進は聖美さんの担当だ。コーナーにも定期的に出荷する。スーパーへの出荷は開店前の時間帯が一般的だが、聖美さんは午後に出向く。営業時間内のため、常連客とコミュニケーションを取る絶好のチャンス。「私と話すのが楽しみだと言ってくれる人もいる。直接のやりとりをファン作りにつなげたい」と笑顔を見せる。進にも積極的に取り組む。投稿内容は、日々の農作業の様子やJA直売所のイベント案内など。こうしたPR活動が功を奏し、スーパーの常連客がJA直売所に足を運んでくれることもあるという。野菜全般の栽培管理は正治さんJA直売所の他に、スーパーの直売インスタグラムを活用した販売促人とのつながりが増えることで、市内で開かれるイベントでの出張販売の依頼を受けることもしばしば。着実に販路の拡大を進めている。「愛情込めて育てた野菜を無駄にはしたくない」。野菜を作る上で、どうしても出てしまう規格外品。傷や割れなどの状態によっては、B品として販売することすら難しい場合がある。「捨ててしまうくらいなら、たとえ大きな収入にならなくても有効活用してほしい」と聖美さん。最近では、合同会社グロバースが手掛ける乾燥野菜「YOKOHAMAリーズの原材料として規格外品を出荷。同商品はJA直売所にも並ぶ。加工以外にも、収穫時に割れてしまったキャベツなどを飲食店に無償提供したり、インスタグラムで欲しい人を募ったりすることも。「見た目が悪くても、おいしさは変わらない。正規品が売れるのが一番だが、規格外品に対して理解のある消費者が増えてくれればうれしい」と話す。家族皆で力を合わせて育てた作物をさまざまな形で出荷し、今日も地元消費者の食卓を彩っている。Dry」シ食品ロス削減にも注力右左上左下 春香さん㊧の夫・涼馬さんも加わりニンジンの出荷準備JA直売所には毎日出荷に出向くインスタグラムで日々の農作業やイベント情報を発信

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