JA横浜_AgriVol.243
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大駅」から、環状2号線を挟んだ丘陵地に小澤信悟さん・千景さんの畑がある。周辺はかながわブランドの横浜キャベツを中心に、年間を通じてさまざまな野菜が生産される。その中で、小澤さんは海外品種を積極的に取り入れ、直売やスーパーに出荷。「食卓に彩りを添え、地産地消を楽しんでもらいたい」との思いを胸に、夫婦二人三脚で農業に励む。相鉄線と東急線の相互直通運転が始まり再開発が進む「羽沢横浜国でUターン就農。千景さんは結婚後、子育てを終えた32歳の時から本格的に農業に携わるようになった。信悟さんの父は市場出荷を主にしていたため、一般的にキャベツやダイコンといった「定番品目」を生産。しかし、市場は天候や作物の収量によって相場が大きく変動するという課題があった。ママ友から「小澤さんのところにナスはある?」と声が掛かった。収穫した品物をベビーカーに乗せ、ママ友の元へ届けたことがきっかけで、「子育てをしながらでも、行商ならできるのではないか」と考えた千景さん。知人やママ友から注文を受け、車のトランクに野菜を積んで配達するように農家に生まれた信悟さんは、30歳そんな中、子育て中の千景さんになった。地元での需要を把握できるようになり、12年前には販路を直売やスーパーに変更。これに伴って栽培品目や品種を増やしていった。「直売は、自信を持って育てた野菜の値段を自分で決められる。売り上げを手にした時の感動は、農業のやりがいや楽しさになっている」と2人は口をそろえる。市場出荷をしていた頃に比べ、モチベーションは格段に上がった。現在手掛ける品目数は、年間で約びや栽培管理は信悟さんが担当。種苗会社のカタログやインターネットで目新しい野菜を探す。「海外から輸入される種は、発芽率がまちまち。発芽しても、写真で見た品とは違うものができることもあり、栽培直売出荷で気持ちに変化海外品種への挑戦ち   かげ30、品種の数は100に及ぶ。品種選神奈川区羽沢町小澤 信悟さん(54)   千景さん(48)市場出荷から直売へ農業のやりがい実感濱農浪漫

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