Agri横浜 vol.219
9/13

家族で営む園芸店「過去にアザミウマの被害で全滅させてしまったことがある」と苦い経験を振り返る。病害虫防除の頻度が分からず、月に1度のペースで予防していたところ、被害が一気に拡大。先輩から「10日間空けたらもう遅い」と言われ、今はこの教えに従って管理を徹底している。「仲間からの『防除は被害が出たときの対処法ではなく、被害を出さないための手段』という言葉も身に染みた」と話す。今では、どの花も2~3カ月先まで栽培スケジュールを組み、天候によって作業時期をずらしながら、需要の高い時期に安定出荷できるよう計画的に管理している。園芸店では2人の兄と母が主に販売を担当。園で生産する品物の他に、切り花やフラワーアレンジメントなども取り扱う。1つ上の兄・浩さんが切り花の仕入れや市場出荷、花農家では珍しい個人宅への配達なども行っている。土志田さんは「家族と協力し、地域の園芸店として品質の高い花を提供できるよう、さらに努力していきたい」と力強く語る。出荷目前のニチニチソウの出来に笑顔(左から)秋夫さん、父・照夫さん、母・みち子さん、兄・浩さん、叔母・新村和子さん、パート・川田和子さん

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る