Agri横浜 vol.207
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こう れいちく すいしゅうぎょく筑水7月下旬〜8月上旬豊水八幸8月上旬頃菊水早生幸蔵8月中旬頃菊水幸水8月下旬頃8月下旬〜9月上旬幸水イ-33幸水9月中旬頃・■は営農技術顧問、 ■は㈲サカタテクノサービスが 対応します・隔週で対応する曜日もあります のでご注意ください・窓口相談は、お休みや相談時間 を変更する場合があります神奈川県の育成品種で2012年に品種登録。筑水に似た香りとおいしさがある極早生品種。300〜400gの大玉。国育成品種で、幸水のおいしさを持った極早生品種。300g前後の中玉。1989年品種登録。国育成の全国で最も有名なナシの代表品種で、浜なしの主力品種。酸味が少なく非常においしい。栽培が難しいが、生産者の技術向上により、300〜400g前後の大玉で糖度12〜13。1959年品種登録。国育成の青ナシ品種。幸水と豊水の間に収穫できる大玉で非常においしい。果重400g前後で、糖度12〜13。1988年品種登録。国育成品種で幸水と並ぶ代表品種で、浜なしの主力品種。400〜500gの大玉で、糖酸のバランスがとれた果汁豊富なおいしい品種。糖度12〜13。1972年品種登録。国育成品種で豊水に続いて収穫できる500g前後の大玉品種。糖度12〜13で非常においしい。2001年品種登録。畜  産川西隆智技術顧問の担当技術顧問連絡先令和2年度営農相談体制メルカート窓口営農相談日(相談時間9〜16時)メルカートき たみなみいそごつおかかながわ田 奈毎 週毎 週毎 週花・植木福井英治第1・3第2・4・5毎 週第1・3・5第1・3・5香麗あけみず筑水幸水秀玉豊水あきづき162-29果  樹北尾一郎第2・3・5第1・4第2・4・5第1・3特性…………………………野  菜営農経済センター ☎(805)6612森東海雄・山田良雄月水木金土第1・3・5第1・3・5第2・4第2・4毎 週や くもせき りゅう大きさや食感、食味など、好みのナシを見つけて味わってください。種類豊富なナシ。3 その他の品種の面白いいわれ4 「浜なし®」の主な品種一覧せんでした。当初は母親が青ナシ「八雲」、父親が「リ―14(菊水×八雲)」とされていました。近年の遺伝子解析の結果、母親「幸水」×父親「イ―33」ということが分かりました。当時の試験場で札の付け間違えがあったのでは、とのうわさがあったようです。「豊水」に限らず、新品種の名前を考えるのはなかなか難しいものです。命名にあたっていろいろな品種名の候補があった中、「豊かな水」で「豊水」というジューシーな品質にマッチした名前が選ばれ、現在では「幸水」と並ぶ日本の主要品種になりました。ところが「こうすい」と「ほうすい」の発音が非常に聞き分けにくく間違えやすいので、現場では「幸水」を「サチ」とか「サイワイ」と呼び、「豊水」を「ユタカ」などと呼んで区別しています。気象条件によって果肉が透き通る「ミツ症」が発生する場合がありますが、大玉で糖酸のバランスが良いおいしいナシです。8月末から9月中旬に出回ります。ここからは、ちょっとしたうんちくとして、話のネタに使ってください。独逸(どいつ)川崎で明治初期に発見されたナシですが、かなりおいしかったらしく、各地の生産者が「おいしいといわれている樹はどいつだ!」と押し寄せたことに由来するらしいです。昔も今もダジャレ好きがいるようです。ちなみに国のドイツとは関係ないようです。巾着(きんちゃく)このナシは一口食べたときに頬が落ちるほど甘くておいしく、財産をはたいても家に買って帰りたいほど、ということから「巾着」と名付けられたようです。早生赤(わせあか)名前は早生ですが、実は晩生品種という、ややこしい品種で40年ほど前には川崎で栽培されて・ ・ ・いた記憶があります。この品種よりも晩生のナシで「赤龍」があり、それよりも早生なので「早生赤龍」となり、「早生赤」になったといわれています。これまで紹介した品種を含めて「浜なし」として出回っているナシは次のとおりです。品種名母親父親収穫時期今年は暖冬の影響で、ナシの開花が非常に早まりました。文中や一覧表の収穫時期よりも早くなると思われます。時期を逃さず大玉、新鮮で完熟の「浜なし」を楽しんでください。

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