Agri横浜 vol.207
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まれまつけんたい これまでに、人に感染する「コロナウイルス」は7種類見つかっています。その中の一つが、現在問題となっている「新型コロナウイルス」です。平成14年に発生した「重症急性呼吸器症候群(SARS)」や、平成24年以降に発生している「中東呼吸器症候群(MERS)」もコロナウイルスに含まれています。 コロナウイルスは、あらゆる動物に感染しますが、種類の違う他の動物に感染することは稀です。また、これらのウイルスは、アルコール消毒(濃度70%)などで感染力を失うことが知られています。 一般的には、飛沫感染と接触感染があります。閉鎖空間では、咳などの症状がなくても感染拡大のリスクがあります。 感染者の飛沫(くしゃみ、咳など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。 感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、自らの手で周りの物に触ると、ウイルスが付着します。未感染者がその部分を触ることで、手にウイルスが付き、間接的に感染します。 新型コロナウイルスは、発熱や呼吸器症状が1週間前後続くことが多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える人が増えています。また、嗅覚や味覚に異常を感じる症例も報道されています。 重症度は、季節性インフルエンザに比べて死亡リスクが高いことが報告されています。特に、高齢者や基礎疾患のある人は重症化するリスクが高いことも報告されています。 感染症を予防するためには、日々の取り組みが重要です。「うつらないために、うつさないために」今できることを紹介します。 「○○から帰ったら手を洗い、うがいをしましょう」と、一度はどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。この二つの行動の意味は「体の中に病原体を持ち込まない」ということです。「手洗い」「うがい」は、風邪やインフルエンザ、肺炎の他にもさまざまな感染症を予防するために、とても効果的といわれています。普段、どんなに気を付けていても、毎日いろいろなものに触れていて、たくさんの細菌などに汚染されています。 しっかり手洗い・うがいをしたつもりでも、間違った方法では効果が得られません。少し意識して正しい手洗い・うがいを心掛けてみませんか。 流水とせっけんによる手洗いが基本です。①〜⑥を5秒間ずつ行いましょう。 うがい薬やお茶、紅茶を使用すると効果的です。●コロナウイルスとは●感染の仕方●♥感染症対策の基本●主な症状1.手洗い・うがい⑴手洗い①手のひらを合わせて洗う 今年に入り、世界中に大きな影響を及ぼしている新型コロナウイルス。感染拡大を受け、4月には政府が緊急事態宣言を発令しました。外出自粛など、一人一人が感染症予防に取り組む必要があります。ここでは、新型コロナウイルスに限らず、インフルエンザなどの感染症に有効とされる予防法を紹介。自身や家族の健康を守るために、今できることをおさらいしましょう。〈参考〉首相官邸ホームページ〈参考〉首相官邸ホームページ〈参考〉厚生労働省ホームページ②指先や爪の間も、渦を描くよ③親指を手のひらでねじるよ④手の甲を伸ばすように洗う⑤指の間も十分に洗う⑥手首も忘れずに洗う 手洗いのタイミング ・家に帰ったとき・人混みから出た後・くしゃみや咳を手で押さえた後・食事の前・トイレの後・食品を取り扱うとき⑵うがい 1回目 ブクブクうがい(食べかすなどを取る目的) コップに水を注ぎ、適量を口に含み、口の中の隅々まで水を動かす。 2回目 ガラガラうがい 新しい水を含み、上を向いて喉の奥まで届くようにする。「あ〜」や「う〜」など声を出すうに洗ううに洗う  ひ  注意すべき場面 屋内など、お互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごすときなど2.接触感染 注意すべき場面電車やバスのつり革、ドアノブ、エスカレーターの手すり、スイッチなど介護老人保健施設ほほえみの丘看護療養支援課課長 坂本光智子*このページの背景に立体マスクの型紙例を載せています(レディースサイズ・実物大)特集特集過健康ごなす毎た日めにを私たちができる感染症対策裏地ここまで仕上がり線1.飛沫感染

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