JA横浜_Agri横浜VOL.254
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写真10:クリの果実腐敗果・■は営農技術顧問、 ■は㈲サカタテクノサービスが 対応します・隔週で対応する曜日もあります のでご注意ください・窓口相談は、お休みや相談時間 を変更する場合があります令和6年度営農相談体制メルカート窓口営農相談日(相談時間9〜16時)メルカートき たみなみいそごつおかかながわ田 奈毎 週毎 週毎 週野  菜森東海雄・山田良雄営農経済センター ☎(805)6612月水木金土第1・3・5第1・3・5第2・4毎 週第2・4毎 週花・植木福井英治第1・3第2・4・5第2・3・5第1・4第2・4・5第1・3第1・3・5第1・3・5果  樹北尾一郎・青木隆……………技術顧問の担当技術顧問連絡先……………かい かくせん てい写真11:カンキツの幹の中のカミキリムシ幼虫㊤と脱出孔おいしい果実を味わうためにも病害虫の特徴を確認し、防除の適期を逃さないようにしましょう。カイガラムシ」の雌成虫です。これらのカイガラムシ、ロウムシの防除は基本的に介殻やロウ物質が形成されてからでは、農薬散布しても効果がないのでタイミングが肝心です。発生が見られた樹には、まず1月ごろに【機械油乳剤】【ハーベストオイル】【スプレーオイル】などを散布しましょう。それを逃したら、6月や8月に【アプロードフロアブル】【トランスフォームフロアブル】で防除します。なお、カイガラムシ類は枝が混み合っていると発生しやすいので、樹冠内部の枝を剪定するなど、風通しの良い樹になるよう心掛けてください。クリの果実腐敗には、「実炭疽病」と「黒色実腐病」があります(写真10)。感染していると鬼皮の一部が黒変する場合が多いですが、外観で見分けられないこともあります。近年、収穫前1カ月の猛暑により、黒色実腐病が多い傾向にあります。実炭疽病の防除を兼ねて、落花後の6〜8月に【ベンレート水和剤】【ジマンダイセン水和剤】などを適宜散布しましょう。を食害することで急に枯れることがあります。防除のタイミングは成虫が飛来する夏を中心とした時期です。カミキリムシの成虫を見つけ次第捕殺するのが良いですが、防除薬剤としては【モスピラン顆粒水溶剤】【ガットキラーS】、エアゾール剤の【ロビンフット】などがあります。使い方については、それぞれの薬剤のラベルなどをご覧ください。4.クリの炭疽病・黒色実腐病とクリシギゾウムシについて5.イチジク・カンキツのカミキリムシについてイチジクやカンキツが急に枯れる原因の一つに、「カミキリムシ」があります。写真11はミカンの樹の幹に入ったカミキリムシの幼虫と、成虫の脱出孔です。イチジクには主に「キボシカミキリ」「クワカミキリ」、カンキツには「ゴマダラカミキリ」が卵を産み付け、幼虫が幹の中

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