JA横浜 vol.230
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共に働く息子に期待海外産品種の需要が高い一方、松や梅も変わらず人気がある。「日本の木は管理に手間がかかるので生産者が減っている。うちはそこのニーズに応えたい」と、狙いを定める。品目は自ら地方の生産ほ場に足を運び、ほれ込んだものを取り入れている。今の人気は柑橘系と針葉樹で落葉が少ないコニファー類。庭のある住宅が減り、ガーデニングだけでなく、ベランダでも観賞できる品目も好まれているという。長男の浩気さんは大学卒業後に地元の園芸店に就職。世の中のガーデニング事情や園芸商品の流通について学び、9年前にUターン就農した。山本さんは近年の植木生産は単価が下がるなど不安定で、苦労することを分かっていて継いでほしいとは言えなかったという。「代々受け継いできた農地を息子が守ると決めてくれたのは親として本当にうれしい」と安あ堵どの表情。浩気さんは「一緒に働いてみて改めて父の偉大さを実感した。近い将来、自分の名前で苗木を買ってもらえるようになりたい」と目を輝かせる。家族総出でミカンの苗木の植え替え作業ん(左から)長男・浩気さん、長男の妻・冬実さん、達夫さん、妻・早苗さん、孫・柚ゆず希きさん、孫・湊そう大たさん

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