Agri横浜 vol.218
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薬にもなる。 全量が市場出荷で、〝売り〟は鮮度。日の出と共に収穫して7時には「羽沢レタス」と書かれた段ボールかコンテナで市場に納めている。そのため、日中にはスーパーに並び、品質を維持したまま消費者に届けられるので市場からの信頼も厚い。就農当初は、作業を見ながら真似をするだけで精一杯だった。その姿を見ていた幸彦さんは「戦力になるには少し時間が必要だと感じた」と苦笑い。ようやく1年の流れをつかみ、全ての工程を半々で行えるまでに成長した。この地域でのレタス栽培は50年以上前から。当時は近隣にも出荷組合があるなど盛んだったが、「横浜キャベツ」が普及した一方で、温度管理など手間の掛かるレタスの生産者が減ったことに寂しさを感じることも。餅田さんは「農地を守りながら高品質の作物を作り続けるのが私の役目。昨年生まれたばかりの息子にもつないでいけるように、義父のような農家になるのが目標」と力を込める。歴史ある作物を守る結球したレタスを収穫する哲也さん(左から)哲也さん、義父・幸彦さん

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