野菜ソムリエ上級プロ。農学部卒業後、食品メーカーでの商品開発、食業界の元の野菜・果物を囲んだ明るく楽しい食卓づくりの提案などに尽力している。野菜ソムリエプロ。野菜丸ごと使い切りなど、食品ロス削減を意識した活動を展開。野菜の冷凍術や時短でおいしく野菜を摂取するコツを伝えている。地元野菜を使った商品開発にも力を注ぐ。味は(左から)「かぼちゃと小豆」「ほうれん草とアーモンド」「トマトとくるみ」の3種類「たすベジ」プロジェクト地元野菜の商品開発できることから始めよう食生活に野菜をプラスペーストで野菜を摂取摂取量UPへの取り組み県内では、(一社)日本野菜ソムリエ協会認定の地域コミュニティ「野菜ソムリエコミュニティかながわ」のメンバー約150人が、地産地消の推進や県内農業の応援に取り組んでいます。JA「クッキングサロンハマッ子」講師の高崎順子さんと、根本早苗さんもメンバーの一員で、野菜の摂取量・消費量の増加に向け、多岐にわたる活動を続けています。昨年開かれた、全国各地の野菜ソムリエの活動を発表する「第13回野菜ソムリエアワード(同協会主催)」では、野菜ソ野菜をテーマにした企画も展開。個々のアイデアを生かし、活動の幅を広げています。「手軽に」と言っても、基準は人それぞれ。プロジェクトでは地産地消の魅力を伝える機会も多いですが、野菜を食べ慣れていない人に対しては、コンビニのサラダやスーパーの総菜など「まずは何でも良いから野菜を食べてみる」ことを勧めています。「初めから地産地消を意識するのはハードルが高いと感じる人もいます。自分が続けられそうな方法を見つけることが、『たすベジ』の第一歩。野菜ジュースを毎日飲むのも良い方法です」と高崎さん。大切なのは、継続すること。徐々にステップアップしながら、地元野菜への関心も高めてほしいと話します。◇◇◇ 同アワードの個人部門では、根本さんの「野菜をもっと身近に、もっと簡単に!」をテーマにした取り組みが、同じく金賞に選ばれました。しく野菜を摂取できる商品「楽ベジstyle」シリーズを展開しています。第1弾の「楽ベジサラダ」は、野菜にナッツやチーズを組み合わせた栄養バランスの良い商品です。最大の特徴は、冷凍で約2カ月保存できること。「仕事や育児で忙しく、野菜を一から調理するのは大変」という人でも、解凍するだけで野菜をしっかりと食べられるようになっています。根本さんは、調理せずにおい第2弾として、昨年発売したのが「楽ベジペースト」。サラダよりも簡単に、野菜を毎食一口食べる習慣ができるよう、約て商品化しムリエグループ部門で高崎さんがプロジェクトリーダーを務める同コミュニティの「『たすベジ』プロジェクト」が最上位の金賞を受賞しました。「たすベジ」は、「足す、ベジタブル」を意味し、自分に合った最も手軽な手段で野菜を生活にプラスしていくための合言葉。同プロジェクトは現在12人の有志で活動し、10年目を迎えました。野菜不足の解消を目指し、SNSを活用した消費者の実態調査や地元野菜を使ったレシピブックの作成、親子向けのイベント開催、県内JAの直売所とのタイアップ企画などを通じ、野菜を食べることの大切さを伝えています。若い世代に向けた取り組みでは、市内の大学食堂で野菜情報の掲示や「たすベジ」の卓上POPの設置を行い、積極的な野菜摂取を呼びかけました。現在は、2校目の大学と連携し、学生が地元農家の指導で育てた野菜を使ったメニュー開発などにも注力しています。メンバーの中には、市が認定する地産地消の案内人「はまふぅどコンシェルジュ」として活動する人も多いことから、横浜私たちの活動を紹介します高崎 順子さんマーケティングを経て、独立。現在は地レシピブックはイベント等で配布する根本 早苗さん10カ月かけ
元のページ ../index.html#4