土第1・2・3・5第4第2・4・5第1・3月水木金やく葯殻抽出完了発病(葯殻抽出時接種)野 菜山田良雄花・植木営農経済センター ☎(805)6612第1・3・5第1・3・5毎 週第2・4第2・4毎 週・■は営農技術顧問、 ■は㈲サカタテクノサービスが 対応します・隔週で対応する曜日もあります のでご注意ください・窓口相談は、お休みや相談時間 を変更する場合がありますメルカートき たみなみいそごつおかかながわ毎 週毎 週毎 週田 奈技術顧問の担当技術顧問連絡先……………福井英治果 樹毎 週第1・3・5第3第1・5北尾一郎・青木隆……………令和7年度営農相談体制メルカート窓口営農相談日(相談時間9〜16時)かび毒を作らせない最大の防衛は、抵抗性品種を栽培することですが、小麦については現段階では市場性がある品種はありません。栽培的には、畑周辺のイネ科雑草除草、土壌診断に基づく適正な施肥、適期収穫と速やかな乾燥、充実が劣る粒の選別等、細やかな作業が求められます。収穫時期が梅雨の季節に当たるため、穀粒水分が高い時に収穫すると、赤かび病を増殖させる危険性が極めて高くなります。善後策は、農薬を使って感染を予防することです。予防する時期は穂が出て7〜10日後の葯(雄花)が出る時が適期です。一方、全ての穂が同じ日に一斉に出ることはなく、おおむね5〜7日間のずれがありますので、農薬散布作業の実施判断が困難です。<第1回目赤かび病感染予防適期の穂の状態>開花(受粉)直後葯殻抽出始め 感染の有無は簡単には判別できませんので、予防散布適期の約1週間後に、安全性確保のために2回目の農薬を散布します。病気が多発するような気象条件が続く時は、感染拡大と「かび毒」の生産を抑えるために3回目の農薬を散布をすること(国の基準)になっています。実際の作業では、小麦の穂が出る時期の予測は科学や観測機器が発達した現代でも難しいことです。予測できても、天候が不順になれば作業することができません。4月になると、生産者は毎日のように小麦の生育と天気予報に注意し、空を見上げて不安な心でいっぱいになります。通常は1人で農薬の散布はできますが、小麦は面積が広く、草丈(麦の高さ)が1m以上あるため、複数人の協力が必要です。最近はドローンでの農薬散布も可能ですが、横浜市内で飛ばすことは市民の理解が得難いのが実態です。<共同での防除作業例>このように、安全でおいしい小麦を作るため、生産者のご苦労と心遣い、特に農薬を使用しなければならないことをご理解いただければ幸いです。赤かび病予防の難しささまざまな料理や加工品に使われる小麦。生産者は安全安心な品を作るために日々、努力を重ねています。
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