JA横浜_Agri横浜Vol.241
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写真10:収穫直前のH型平行整枝の園・■は営農技術顧問、■は㈲サカタテクノサービスが対応します・隔週で対応する曜日もあります のでご注意ください・窓口相談は、お休みや相談時間 を変更する場合があります写真11:3色そろった「浜ぶどう」写真7:2回目のジベレリン処理(4)商品価値を高める粒抜き(摘粒)写真9:きれいに着色した赤系大粒ブドウの園写真8:摘粒の前㊧と後㊨3.色づきを良くする工夫(7〜8月)「浜ぶどう」生産者は、夏場の収穫に向けて冬のうちから丁寧な栽培管理に励んでいます。令和5年度営農相談体制メルカート窓口営農相談日(相談時間9〜16時)メルカートき たみなみいそごつおかかながわ田 奈毎 週毎 週毎 週野  菜森東海雄・山田良雄営農経済センター ☎(805)6612月水木金土第1・3・5第1・3・5第2・4毎 週第2・4毎 週花・植木福井英治第1・3第2・4・5第2・3・5第1・4第2・4・5第1・3第1・3・5第1・3・5果  樹北尾一郎……………技術顧問の担当技術顧問連絡先……………質を出す「種子」を除いてしまったので、大粒ブドウにするためには再度ジベレリン溶液に果房を漬ける必要があります。これが2回目のジベレリン処理で、6月上旬ごろに行います(写真7)。この作業も天気を気にしながらとなります。ここまでの一連の作業が終わると果粒が大きくなってきますが、この段階では1房に70〜80粒がついています。大きくなっても果粒同士が押し合って割れたり、果粒が多すぎて糖度が上がらなかったり、色づきが悪くなるなど、売り物にはなりません。最終的な房の形を想像しながら、「藤稔」は30粒前後、「シャインマスカット」は40粒前後に粒抜き作業をします。最近は少しでも早く粒抜きをして大粒にするため、(3)の前に予備摘粒をする人が多くなりました(写真8)。摘粒が終わると、病害虫などを防ぐために1房ずつ袋や傘をかけます。ブドウが色づくためには糖度が高くなるような栽培管理とともに太陽の光が必要です。特に赤色の大粒ブドウは十分な日照が必要ですが、近年は夏が高温すぎて日当たり側が高温障害(日焼け)を起こしやすくなりました。そこで袋に加えて強すぎる日差しを遮る傘も同時に使うことが多くなりました(写真9)。写真の園では光を通す透明袋と日よけの傘を併用しています。この他にも「シャイ4.「浜ぶどう」を味わうこうして栽培された「浜ぶどう」はJA直売所や生産者の個人直売所等で買うことができます。「紫玉(しぎょく)」などの早生系のブドウは8月上旬から、「藤稔」や「竜宝」などはお盆前後から、「シャインマスカット」は8月下旬から9月にかけて販売されます。今年の夏も「浜ぶどう」をお楽しみください(写真11)。ンマスカット」は美しい緑色を保つために、光を遮るような緑色や青色の袋をかける場合もあります。袋がけ一つをとってみても、さまざまな工夫や試行錯誤がされています。写真10は最初に説明した「H型平行整枝」が収穫を迎えた様子です。このように果房が一直線に美しく並びます。この園では果房がついている新梢を房の列と列の中央あたりで切り、生長を止めています(摘心)。これは養分を果房に集中させて、糖度を上げるためです。

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