Agri横浜 vol.217
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優しいまなざしで成長を見守っている。石井さんが社長就任後、経営理念に「幸せを共有する企業」を掲げ、体系的にCSR(企業の社会的責任)に取り組むようになった。「先祖代々住み続ける地域への恩返しは自分の使命」と、無理なく地道な地域貢献を続ける。緑化に携わる事業者として、環境問題への取り組みは責務と考え、市民への苗木の無料配布を10年以上続け、累計で7千本ほどに。昨年は県内で急拡大するナラ枯れの発生場所を、市民から寄せられた情報を元にWeb上で確認できるマップ作りにも取り組んだ。独自の緑化基金を設立し、緑化活動をする市民団体などに授与する。こうした活動が高く評価され、市のSDGs*認証制度「Y-SDGs」の第1回で、最高ランクの最上位認証を受けた。「永続的に経営していくには、未来から必要とされる企業であるべき。今回の認証を励みに、CSRをSDGsのゴールと関連づけて展開したい」と、未来を見据える。「地域のため」をモットーに壁面緑化のメンテナンス(東京・神田の丸山製作所本社にて)。この工法は石井造園が特許を所有する(左から)父・昭彦さん、直樹さん、長男・隆真さんホームページで公開するナラ枯れMAP

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