Agri横浜 vol.217
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戸塚区小雀町こま農園 小間敏史さん青葉区美しが丘西関戸花園 関戸裕一さん希望の野菜を自宅にお届けキャッシュレスで接触減らす小間さんは、7カ所1・2㌶の畑とハウスで、年間30品目ほどの野菜と果物を生産しています。「ハマッ子」直売所やスーパーへの出荷がメインですが、自宅での直売や区内の医療機関とカフェへの定期配送の他、一般客向けの予約制宅配サービスにも取り組んでいます。宅配サービスは、農園のホームページに掲載されている年間の生産スケジュールの中から、注文者が希望の野菜や果物をメールか電話で注文し、自宅で受け取れる仕組みです。小間さんが車で配送するため、宅配エリアは原則、品物の鮮度が保てる距離に限られますが、要望があれば宅配便での全国発送にも対応しています。「現在は、お中元やお歳暮での利用が多いが、買い物に行けない方や外出を控えたい方などに、普段使いもPRしていきたい」と意気込みます。コロナ禍を受け、飲食店との取り引き減少や自宅直売の回数を大幅に減らすなどの影響はありましたが、その他の販路が充実していたおかげで、売り上げに大きな変化はなかったといいます。「これから先、コロナの影響や6棟・約400坪のハウスでシクラメンや花壇苗、野菜苗を生産する関戸さんは、昨年から自宅直売でキャッシュレス決済に対応しています。コロナ禍で接触機会の減少が推奨されている消費者ニーズがどうなっていくか分からない。状況に合わせて売り方を変えていきたい」と話します。ことや、客からカード決済を希望する声があったことから、導入を決めました。関戸さんが利用するサービスは、専用のカードリーダーとiPadやiPhoneがあれば運用可能。クレジットカードや交通系電子マネーなど、多様な決済方法に対応できます。月額利用料はかかりませんが、売り上げ金額から3〜4%(決済方法によって異なる)ほどの手数料が差し引かれ、貯金口座に振り込まれる仕組みです。済のみでレジも1台で対応していたため、繁忙期には会計待ちが発生することも。キャッシュレス決済を導入したことで、現金とキャッシュレスの二手に分かれて会計ができるようになりました。「接触を減らせるだけでなく、会計時間の短縮で客の密集を回避できた」と効果を実感しています。レス決済を活用しますが、「売り上げを見ると、予想以上にキャッシュレス決済を利用する人が多かった。通年で直売をやっている人や、若い人には特に便利なサービスだと思う」と話します。これまでの直売では、現金決冬の直売期間のみキャッシュ 生産スケジュールを見れば今手に入る野菜が一目で分かる《こま農園ホームページ》www.komafarm.jp電子マネーでの支払いに対応する関戸さん宅配サービス用の品物を準備する小間さん

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