JA横浜_Agri横浜Vol.264
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3〜5度下げる。導入後は熱中症や食欲低下を抑えることができ、月平均の採卵数が増え大きさも安定。父と二人三脚で取り組み、生産量の増加につなげている。なってからは、経理処理や販売方法、販路を見直した。会社員時代や北海道で学んだ経験を生かし、原価や飼育にかかる費用をパソコン上で管理。これまで紙媒体で計算していた作業をシステム化して効率を高めた。店舗のみだったものを、複数店舗に。さらに、藤沢市の量販店に卸すなど積極的に販路を広げた。販売方法についても、これまで3パックから購入可能という制限を設けていたが、1パックからでも購入できるように改善。多くの人が商品を購入しやすくなり、販売数の増加にもつながった。指でつまめるほど新鮮で色が濃いのが特徴。昨年2月にJAが開いた品評会では、最優秀賞と食味賞を受賞した。出品にあたり、鶏に与える□の配合内容に着目。黄身の色をより濃忠慶さんが経営に携わるようにJA直売所の出荷は、これまで1忠慶さんが生産する卵は、黄身がくする効果があるパプリカを通常の2倍加えることで、濃度を1〜2度高くすることができた。近年の飼料価格高騰でコストはかかるが、それでも『おいしい卵を提供したい』という強い思いで取り組んでいる。「既に高品質な卵を生産している自信はあった。常に鮮度の高いものを提供することがおいしさにつながり、食味賞も受賞できた」と話す。売上の4割を占める養鶏場内の直売では、新鮮な卵を求めて開店から途切れることなくお客が訪れる。人気の秘けつは、採卵してから18時間以内に販売していること。鮮度が落ちると、卵を割った際の膨らみ(ハウユニット)が全く違うという。卵の評判は来店客の口コミで広がり、現在は地元洋菓子店や中華料理店、イタリアンレストランなどの他に、区内小学校の学校給食で使われている。「ここの卵以外食べることができないという声や、子どもが給食で食べておいしいと聞いたから買いに来たという話を聞くと本当にうれしい。今後は、市場出荷など販路拡大を目指していきたい」と忠慶さん。鶏卵のブランド価値を高め、より多くの食卓に届けるため努力を続けていく。おいしさを追求し続ける右左上左下エッグリフターを使い作業効率化一連の作業を機械化し、安全安心な卵を届ける黄身の濃さが自慢

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