ジニアからUターンした。社会の厳しさを経験したうえで、長男として父が始めた花づくりを絶やしたくないとの思いがあった。就農当初は月2回、県立かながわ農業アカデミーで基礎を学んだ。連帯して「グリーンピア(*)」に出荷。「当時は自分が最も若手で、分からないことばかり。皆さんが親身に教えてくれ感謝している」と平本さん。互いの技術研さんを目指して教え合う、花卉部員の温かさを肌で感じた。入部して数年後に副部長を経験。若手部員も入り、地区を問わず交流を深めた。00坪、露地が200坪。両親とパー平本さんは27歳の時、システムエン当時から神奈川区内の生産者が現在の栽培面積は施設10棟で3ト1人で励む。「苗物は結構気合いを入れている。リスクを分散しないと怖いので、一通りの品目は作っている」という。武花園では主力品目が特定できないほど多彩で、草花はペチュニア、ネメシア、オステオスペルマム、コスモス、シクラメンなど20品目、シクラメン1品目でも30品種を栽培。野菜苗は15品目になる。野菜苗に重点を置く春は、アザミウマの被害に何年も悩まされた。作物に食害等を及ぼす体長1㍉弱の昆虫で、農薬での防除が困難。そこで地元の先輩に勧められた赤色LEDを導入。縦型の吊り下げ式で、日中につけると夜だと錯覚し活動が止む。一昨年は1棟1個の割合で2棟に導入。初期費用は高いが効果が絶大だったことから、昨年はガラス温室かき たか ひろたけるか えん陵地で、花卉栽培に励む平本尚寛さん。入り口脇には土作りに欠かせない赤土や樹木のチップが貯められ、各温室には昼間だけ赤い照明がともる。祖父の代までは周辺農家と同様、野菜を作っていたが、昭和50年ごろに父・武夫さんが花卉に転向。武花園の屋号を掲げ、親子2世代で多品目栽培に取り組む。JR相鉄直通線・羽沢横浜国大駅とJR東海道新幹線に挟まれた丘先輩方が親身に指導赤色LEDは効果抜群*協同組合間連携として、県内の生協と農協が共同出資し設立した会社。主な販売先は生活協同組合ユーコープなど神奈川区羽沢町平本 尚寛さん(42)濱農浪漫課題相次ぐ花卉栽培若手育む風土に感謝
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