国連では、1957年から国際年を設定しています(同年は国際地球観測年)。国際年には、世界に共通する重要テーマについて、各国や世界全体が1年間を通じて呼びかけや対策を行うよう取り組んでいます。1895年に設立された国際的な協同組合の連合組織です。加盟組織は103カ国299団体(2024年4月現在)で、本部はブリュッセル(ベルギー)に置かれています。なお、加盟組織傘下の組合員数は世界全体で10億人を超えています。日本からは17組織が加盟しており、JAもその一つです。国連は国際協同組合同盟(ICA)と連携を図り、国際協同組合デーの開催、国連総会における協同組合振興決議、協同組合振興のための国連ガイドラインの策定など、協同組合振興に努めてきました。国連が協同組合を重視するのは、協同組合が事業や活動を通じて、女性、若者、高齢者、障がい者を含むあらゆる人々の経済社会開発への参加を促し、貧困の根絶、雇用の創出、社会とのつながりの強化に貢献し、持続可能な開発などに貢献できる企業体・社会的事業体だ、と評価しているからです。国連はIYC2025を通じて、次の取り組みを講じるよう、各国政府や関係機関に要請しています。①持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けた協同組合の実践、社会や経済の発展への協同組合の貢献に対する認知を高める。②協同組合の発展を支援し、協同組合を振興する。協同組合は、誰かに助けてもらうことで解決を図るのではなく、一人一人の主体的な参加を基礎に、生産や暮らしなどさまざまな面で協同し合うことによって、解決の道を切り開いていこうという団体です。自ら事業を利用したり、活動に参加したいと考える人は誰でも加入できるオープンな組織であり、協同組合が大切にする平等、公正、連帯という考え方はSDGsの理念と合致します。SDGsと協同組合国連の「国際年」って?国際協同組合同盟とは?なぜ国連はIYC2025を設定したの?協力:IYC2025 全国実行委員会(事務局:日本協同組合連携機構) 国連は2023年11月3日の国連総会で、25年を「国際協同組合年」(IYC=International Year of Cooperatives)とすることを宣言しました。これは、12年に続き2回目です。特集特集シンボルマークは人々の団結を表現します2025国際協同組合年(IYC)のロゴは、より良い世界を築くために、世界中の人々が互いに結びつく様子を表しています。赤は社会、青は経済、緑は環境を表し、これらを合わせると、持続可能な開発に向けた協同組合の貢献を表します。IYC20252025年は「国際協同組合年」です
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