JA横浜_Agri横浜 VOL.251
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か こう内向枝同じ場所から出ている枝土や緑とふれあう暮らし緑の情報箱前年に果実がなった枝(花が着かない・果実がならない)前年の春に伸びた枝(花が着く・果実がなる)技術顧問 青木 隆徒長枝〇剪定(せんてい)作業ミカンの剪定は2月下旬ごろから3月が適期となっています。剪定することにより木がコンパクトになり、収穫などの作業がやりやすくなります。枝が込み合いすぎると、木の内部が暗くなり実った果実の品質も低い傾向にあるので注意してください。〇枝の種類と結果習性まずは、ミカンがどのような枝になるか確認しましょう。前年の春から伸びた枝には、果実がなった枝(果梗枝)と、花が着かなかった枝(発育枝)があります。この後、一般的には発育枝に花が着き、果梗枝には花が着かずに発育枝が発生します。実際の木にはこれら果梗枝・発育枝が混在しています。発育枝の多い木では、この年の花数が少ない状態だと発育枝が多く発生するので、翌年は花数が増えます。剪定により樹冠内部への日当たりを良くし、果実の品質を高めるとともにカイガラムシ類などの発生を減らすことになります。手順としては、①樹高を下げるなど、木の広がりを抑える②不要な枯れ枝などを間引く―などを優先的に行います。①は、樹高が高くならないように主枝先端を下げ、主枝と競合する主枝背面から発生した枝や亜主枝上の立枝や下枝に被さる枝や内向枝を除去し、木の形を整えます。亜主枝〇剪定の方法主枝側枝主幹厳冬期に入り、寒さも一番厳しい季節となりました。もっとも、この冬は暖冬傾向で寒さも比較的穏やかな状況もあります。この先の芽吹きなどが早くなる可能性もありますので、管理作業が遅れないように注意してください。今回は常緑樹であるかんきつ類の中で、ミカンについて述べたいと思います。ミカンの管理

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