JA横浜 Agri横浜Vol.239
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食農教育はイモ掘りから農家仲間と地域貢献であることを説明して販売。その珍しさから地元消費者に喜ばれた。しく食べてもらいたい」との思いから、食農教育にも積極的に取り組む。就農して数年後、原木さんの畑に隣接する幼稚園から、イモ掘り体験の受け入れを頼まれたのが始まり。以降、小・中学校の出前授業で野菜の育て方を教えるなど、活動の幅を広げてきた。が、個別支援学級が対象の場合は十分な栽培管理ができないことがあるため、基本的に原木さんが手入れをする。子どもたちには生育の様子を見ながら収穫をしてもらうなど、できる作業を見極めて指導に当たっている。「出前授業は道具の準備が大変だが、可能な限り学校側の要望に合わせて対応している。直接畑に来てくれることも多い」と話す。もが家族に話し、収穫物が食卓に並ぶことで、親世代も地元野菜に関心を持つようになる。こうした地域とのつながりが、原木さんの営農を支「子どもたちに地元の野菜をおい授業の内容は学校によって異なる食農教育での学びや体験を子どえている。出荷先の一つに、東山田中学校に併設のコミュニティハウスがある。原木さんは平成17年の開校時からPTAとして同校に関わってきた。この縁で施設内に直売スペースが設けられ、週1回ほど出荷。「売り上げの一部は、施設の運営費として寄付する。残った野菜は職員に譲っている」。地元住民に地元野菜をPRすることに加え、販売を通じた地域貢献にも取り組む。地域イベントで即売の出店依頼があれば、農家仲間に声を掛け、一緒に参加する。「都筑区は市内でも農業が盛んだが、町内で業として農業をやっているのは7戸ほど。今の環境を維持するには、皆で協力することが大切」と力を込める。最近では、区内のナチュラルフードコーディネーターや区役所と連携した「東山田プロジェクト」に農家仲間と共に参画。町内のシェアキッチンで販売されるランチ用に野菜を提供するなど、地産地消の推進と町の活性化に向けた活動にも積極的に取り組んでいる。りょう左右上右下コミュニティハウスの直売スペースに野菜を並べる「今回はうまく越冬できるかな」とセイヨウミツバチの様子を見守る原木さん次男・諒さん(奥)と共にブロッコリーの生育を確認

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