JA横浜 vol.227
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ら栽培しているため、一度にまとめてマルチを張ると、後半は土が堅くなってしまう」と断念。作物にとって常に最適な環境を保つための手間は惜しまない。一方で、農作業は毎年同じことの繰り返しがほとんど。生産意欲を高めるきっかけの一つが、JA野菜部の持寄品評会だ。「参加することに意義がある」と出品を始めたものの、当初は入賞を逃していた。それ以降、先輩農家やJA技術顧問からの助言を頼りに技術の研さんに努めた結果、近年ではたびたび上位に名を連ねるようになった。「自分の野菜が評価されることは大きな励み。さらに上を目指そうと思える」と笑顔を見せる。現在、農作業は妻の孝子さんと2人で行う。孝子さんも生まれは農家。大川さんの就農を機に農業を手伝うようになり、今では接ぎ木や摘果作業などで繊細さを発揮している。「妻がいれば、2人分以上の力が出せるが、自分1人では現状の4分の1程度のことしかできない。内助の功は絶大だよ」と感謝を口にする。その他にも、先輩農家や直売所出荷者、JA技術顧問など、「皆さんの支えがあるおかげで、ここまでやってこれた」と振り返る大川さん。今後も、周囲への感謝・尊敬の気持ちを忘れず、農作業に励んでいく。妻の支えに感謝春作のダイコン栽培に向け準備をする大川さん。手作業でマルチを張り、鍬で土を寄せて固定するFarmer Photo

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