JA横浜 vol.227
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【写真5】 油胞が細かく密な果実㊧と粗な果実6.果皮が薄い果実を選びましょう 果皮が薄い果実は成熟期間に栄養生長が穏やかで、糖が十分に生成されたものと言えます。降雨が少なく、果実肥大が抑制された場合はさらに薄くなり、極端な場合は果面がでこぼこになります(写真6)。このような果実を「菊みかん」と呼ぶことがあり、とてもおいしいミカンです。 ハウスミカンでは人工的に水切り(かん水を止める)したり、樹勢をコントロールするので、糖度が高く、皮や内袋が薄いおいしい果実になります。露地ミカンでもできるだけ果皮の薄い果実を選ぶと良いでしょう。【写真6】 果皮が薄く糖度が高い「菊みかん」寒い季節といえば、コタツでミカン! 地元でとれたおいしい「浜みかん」をぜひ堪能してください。・■は営農技術顧問、 ■は㈲サカタテクノサービスが 対応します・隔週で対応する曜日もあります のでご注意ください・窓口相談は、お休みや相談時間 を変更する場合があります令和3年度営農相談体制メルカート窓口営農相談日(相談時間9〜16時)メルカートき たみなみいそごつおかかながわ田 奈毎 週毎 週毎 週花・植木福井英治第1・3第2・4・5第2・3・5第1・4第2・4・5第1・3第1・3・5第1・3・5果  樹北尾一郎畜  産……………技術顧問の担当技術顧問連絡先……………野  菜営農経済センター ☎(805)6612森東海雄・山田良雄月水木金土第1・3・5第1・3・5第2・4毎 週第2・4毎 週川西隆智果実が生長する過程で細胞分裂が十分に行われ、しっかり熟したものは油胞が細かくたくさん入るとされています。 以上7つのポイントを参考にJA「ハマッ子」直売所でミカンを選んでいただくと、おいしい品に巡り合えると思います。 JA横浜果樹部カンキツ班の生産者は、おいしいミカンを生産するため、1本の樹のどこに成らせたら良いか、日当たりが良いのか、整枝剪定(せいしせんてい)はどうやるのか、摘果のタイミングと摘果の程度はどうか、肥料の時期と量はどうするのか――などを勉強しています。こうして生産された横浜のミカン「浜みかん」をお楽しみください。7.その他の目の付けどころ(1)果実は締まったものが良い 果実に触った感じが柔らかく、皮がプヨプヨしている場合は「浮皮(うきかわ)」と呼ばれる障害が出ていることがあります。これは収穫期前に雨が多く、土壌水分が多くなりすぎ、皮だけが生長したため果肉と皮の間に隙間ができる現象です。皮がむきやすくて喜ばれる場合もありますが、一般的に味が淡泊になります。果実は形が良く、締まっているものが良いとされています。(2)ガクの色が黄色みを帯びていること 果実が熟してくると、果皮の色は緑色が薄くなって徐々にオレンジ色になってきます。その時点ではガクの部分は緑色ですが、果実が完熟に近づいてくるとガクも緑色が薄くなり、さらに黄色になってきます。ですから、ガクの色が緑色の場合は完熟の手前ということになります。

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