Agri横浜 vol.215
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☞サーキュラーなポイント○廃棄されていた青ミカン(摘果ミカン)を原料に○摘果作業に消費者が参加し、農業や資源循環の理解が促進○JA「ハマッ子」直売所などで販売し、地域の中で流通 「」年金沢区こしょう金沢区産の青ミカンを使った横浜あおみかんドレッシングが、JA「ハマッ子」直売所で人気です。手掛けるのは、同区で食関連の事業を展開するアマンダリーナの奥井奈都美代表。「もったいない!から、おいしいへ!」をコンセプトに、廃棄されていた摘果ミカンを活用した地域産品で、地産地消と地域活性化に貢献しています。同区の柴シーサイドファームで8月上旬に仕入れ、その年のドレッシングを製造。果汁がは不使用です。素材の爽やかな酸味と香り、果汁の鮮やかな黄色を生かすため、低温殺菌で仕上げています。オイル入りとノンオイルの2種類があります。今シーズンは5戸の農家から1・1㌧を仕入れ、約3500本を製造予定。青ミカンは、消毒後45日以上経過、摘果して3日以内、サイズ35㍉以上という条件を奥井さん自身が決め、安全安心であることにもこだわります。「ハマッ子」直売所9店舗の他、金沢区役所内の売店や、県のアンテナショップ「かながわ屋」などで販売しています。ラテン料理研究家として活動していた奥井さんは、平成26年に市外での青ミカン摘果イベントに参加し、その大半が捨てられていることを知りました。同時期に、市の地産地消ビジネス創出支援事業の案内を見て、青ミカンの商品化を思い立ち、知人を介して区内のミカン生産者・小山收一さんに相談に同事業に採択され、ファームの収穫祭で初めて一般販売を始めました。当初、農家や奥井さんら6人による摘果作業は、イベントとして定着し、40人近いボランティアが駆けつけるように。摘果ミカ。27ンの皮を胡椒にするなど、新たな商品開発にも力を入れます。農産物でも、工夫次第で価値のある物に生まれ変わる。捨てられていた青ミカンのおいしさや魅力を多くの人に伝えていきたい」と話しています。奥井さんは、「行き場のないアマンダリーナ生産者の声金沢区柴町 小山收一さん㊤ドレッシングで青ミカンのおいしさを伝える奥井さん㊥原料となる摘果ミカン。これまでは廃棄されていた㊦摘果作業のイベントに集まった参加者今まで捨てていたものが新しい価値となって活用され、また収入にもなるので喜んでいます。摘果作業は真夏の暑い中で行いますが、たくさんの人に協力していただき、作業が楽になりました。“もったいない!”から“おいしい!”へ48%入り、保存料などの添加物摘果ミカンをドレッシングに

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