せん ていした1年目に両親から園を引き継いだ。周囲から反対されながらも、まずは梨の樹の整形に取り組み、側枝を切り戻しするとできる「こぶ」の部分を平らにした。樹勢が弱まる心配もあったが、全て順調に生育。しかし、どうしても実が肥大しなかった。2年目は施肥の増量や、配合する成分を変えた。徐々に効果が出て、3年後には目に見えて枝の伸びや花の大きさが違ったという。手前から中間までの側枝はマイナスこから先端までを45度にすることで全体に行き渡らせる。「限られた土地で営農を継続するには付加価値が必要で、うちは『鮮度と大きさ』が売り。一人でも多くのお客さまに喜んでもらいたい」と笑顔を見せる。カンが増えた分、10㌃ずつ拡大した。近年はブドウの需要が高いことから、栽培規模を広げる計画を練る。主力品種「藤稔」だけでなく「種なしで皮ごと食べられる品種がこれからの主流」と話し、シャインマスカット系品種の栽培にも注力。3月までに梨畑の一部を市の事業で一度更地に戻さざるを得なくなっており、収枝の誘引手法にもこだわる。主枝現在、園では55㌃を管理。柿とミ益化までが早いブドウへの切り替えを進めていく。ンのもぎ取り客で園がにぎわう。今シーズンも開始前から問い合わせの対応にも追われていた。梨やブドウは落葉後に冬の剪定を進めていく大事な時期を迎える。岩崎さんは週1〜2回、かながわ農業アカデミーの非常勤講師として未来の担い手育成にも携わっている。「自主性が大切だが、自分が教えることで成長する近道をさせてあげたい」と経験を余すことなく伝えている。勤務して8年。卒業生とは今でも交流を図る。栽培管理の助言を求められることが多いが、近況報告で刺激を受けることもしばしば。農作業が忙しい中でも講師を続けている理由は師匠と仰ぐ2人への感謝の思いが大きく、農業の道を突き進む原動力にしている。「横浜の果樹栽培を盛り上げたい。近年は先輩方やJAのおかげで、さまざまな企業との商品化で注目度が増している。JAの果樹部員としてブランドの維持に貢献していくことが自分の役目」と前を向く。担い手育成にも尽力 右 45〜90度にし、養分の流れを制御。そ11月は柿の直売、12月からはミカ左上下右下左収穫期を迎えた柿「次郎」の生育を確認シーズンを終えたブドウの樹就農当初から書き続ける栽培ノート梨、ブドウ園の冬支度のための敷きわら
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