農家の娘ならではの悩みを共有横浜市の取り組みJAの取り組み行政の制度を活用さまざまな制度を活用いまを輝く女性農業者の声市やJAが女性農業者をサポートじょうほ 横浜で農業に携わる女性が、毎日を生き生きと過ごせるように、横浜市やJAでは、学び・つながり・挑戦を支える取り組みを広げています。横浜市では、農業経営や地域活動等に主体的に取り組む女性農業者を対象にした「よこはま・ゆめ・ファーマー」認定制度を実施し、認定者のスキルアップやネットワークづくりを支援しています。能力向上セミナーやグループ活動、国際交流活動の支援など、多方面から女性農業者を後押し。令和7年度時点の認定者は累計149人(うち135人在籍)に上ります。認定対象は、市内在住で農業に従事または農家生活や地域活性化に積極的に取り組む女性(原則60歳以下)。任期は4年間で、任期中に限り各種支援を受けられます。視察や勉強会、交流会を通じて女性農業者同士のネットワークが構築され、販路拡大や加工品の開発などの好循環が生まれています。任期満了後も「よこはま・ゆめ・ファーマー」の名称は継続して使用可能。個々の特性を生かした活動で魅力ある横浜の農業を守り、支えています。のうむすかい緑区の鴨居東本郷農業専用地区で父・叔母・夫と共に年間30品目以上の野菜と果物を生産する小原芙功子さん。行政やJA管内の女性農家グループと手を取り合いながら、地域住民に向けて新鮮な農産物を届けています。「3姉妹で姉2人が嫁いでいたので、いずれは私が家業を継ぐと思っていた」と話す小原さん。幼い頃に祖父母の畑仕事を手伝っていた思い出を原点に30歳で就農しました。父や叔母の姿を見よう見まねで学んだ他、JAの講座を受講し、知識や人脈を広げていきました。「新規就農時にJAからいただいた包丁とスコップは今でも大切に使っている」と笑顔を見せます。将来の農業経営を考えていく中で、平成24年に横浜市の職員から推薦を受け、「よこはま・ゆめ・ファーマー」に認定。同制度を活用し、翌年3月には食品乾燥機と脱気密封機を購入しました。直売所で売り切れない果実や収穫適期の短い野菜を使い、切り干し大根やタケノコの水煮といった加工品を製造し、マルシェなどで販売。この取り組みにあたり、先輩ファーマーからの実践的な助言や目的に合った農家の紹介が大きな支えになりました。平成27年4月に、JA管内の女性農業後継者が中心となった交流組織「農娘会」を結成。「農家の娘」という同じ境遇で農業に取り組む仲間とつながり、悩みを共有できる場を作りたいという思いから6人のメンバーが集まりました。小JAでは、組合員・組合員家族を対象に「女性農業者講座」を開いています。1年間のカリキュラムで、農業の基礎知識の他、圃場実習、加工品の製造・販売ルールまで幅広く学べます。営農技術顧問と原康明営農技術顧問が講師を務め、野菜の収穫や出荷調製の実務を学習しました。同講座は、「Uターン・新規農業後継者講座」との同時開催。受講生同士の仲間づくりや情報共有の場としても重要な役割を担っています。参加者からは、「女性ならではの悩みを共有でき、新たなコミュニティーが生まれた」「営農技術顧問が直接指導してくれるので心強い」といった声が聞かれました。11月18日の講座では、JAの山田良雄緑区鴨居 小原 芙功子さん
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