JA横浜_Agri横浜Vol.262
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土第1・2・3・5第4第2・4・5第1・3胚水木金月腹側背側もみ・■は営農技術顧問、 ■は㈲サカタテクノサービスが 対応します・隔週で対応する曜日もあります のでご注意ください・窓口相談は、お休みや相談時間 を変更する場合があります花・植木福井英治毎 週第1・3・5第3第1・5果  樹北尾一郎・青木隆野  菜森東海雄・山田良雄営農経済センター ☎(805)6612第1・3・5第1・3・5毎 週第2・4第2・4毎 週メルカートき たみなみ毎 週毎 週毎 週いそごつおかかながわ田 奈技術顧問の担当技術顧問連絡先……………整粒胚乳心白粒……………令和6年度営農相談体制メルカート窓口営農相談日(相談時間9〜16時)乳白粒基部未熟粒腹白粒背白粒「のぎ・ぼう(芒)」に赤い色を付ける遺伝子を持たせるよ「乳白米」「白未熟米」「シラタ」といわれ、検査等級が悪く合は加工適性や食感が悪くなるため、大変嫌われます。「もち」と「うるち」を間違えないよう、籾の先端にあるうに工夫がされています。生産者は、うるち米の収穫が全て終わってからもち米を収穫するなど、栽培時期の工夫をしています。うるち米も白く濁る場合があります。こうした現象は、なる大きな要因です。お米が太る(登熟)過程で、栄養分のデンプンが不足することによって起こる、一種の栄養不足です。胚乳の中に十分なデンプンを蓄積できずに粉状質粒となり、光が乱反射して白く濁るためで、もち米とは違います。一般的に、洗米時に砕けやすく、炊飯時に急激に吸水するため軟らかくなりすぎて食感が劣る傾向があります。乳白米の主な原因は、異常高温とイネの栄養バランスの崩れです。いろいろな要因が組み合わされて起こる生理障害で、対策が非常に難しいです。実用的な主な対策として、次の4点があります。①お米が太る時期の光合成を促進させるために栄養を補充(追肥)する。②登熟期に根の活性を促進させるよう、土壌中に酸素を供給するため、水を入れたり、干したりする(間断潅水)。③穂が出た直後から胚乳の細胞ができる期間、異常高温に遭わせないよう、かけ流し潅水する。④高温に強い品種を栽培する。イネ科作物は、麦類やアワ等の雑穀を含め、ほぼ全てモチ性を持っています。しかし、モチ性を好んで食用とするのは、地域性・風土が影響している傾向が見られ、概して冷涼地帯でモチ性が好まれています。わが国でモチ性が好まれている一つの要因として、民俗学的な視点から、伝統食としての「赤飯」が話題に取り上げられます。低温状態でもよく生育する「赤米」が日本イネの起源とする説です。狩り→焼き畑イモ食(主にサトイモ)・雑穀→水田米粒食→粉食へと変遷してきた食文化を通じて、これからの食について思いが交錯しています。お□を食べながら、収穫への感謝をするとともに、温暖化傾向の中で今後どのように食料生産を継続し、食文化の伝統をどのように維持・展開していくのか大変楽しみに思います。モチ性から考えること乳白米との違い正月に欠かせない「□」には、その年の豊作や幸せをつかさどる年神様の魂が宿るといわれています。縁起物の□を食べて、新たな年を元気に過ごしましょう。

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