Agri横浜 vol.214
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当初予定していた学生による小松菜の種まきやサツマイモの定植は、コロナ禍により中止。そのため、収穫後にきた総合センターで、城田さんと青壮年部都田支部長の田丸秀昭さんが、それぞれの野菜の生長過程を説明しました。城田さんは、小松菜の種まきをした9月18日以降の様子を、写真を使って説明。傷みやすい小松菜の扱い方や、時季により味や形が違うことを農家目線で伝えました。5月23日に仲間とサツマイモの定植をした田丸さんは、時間単位で成果の出る調理の仕事と農業を対比させ、「長期的で計画性が必要な生産現場を知った上で、調理に励んでほしい」と、エールを送りました。この他、JA職員が地産地消の取り組みや、市内産の多彩な食材を生産者の姿とともに紹介。学生は熱心に聞き入っていました。同校の志村祐一先生は「毎日使う食材は生産者が時間をかけて作ったものだと認識し、今まで以上に食材を大切にしてほしい」と学生に期待します。一日を終えた学生は「市内で多くの農産物が生産されていることを知った。今後は地産地消を意識したい」「生産者の声を料理と一緒に届けるのが私たちの使命だと感じた」と、農への理解を深めました。小松菜、サツマイモを使ったJAとのコラボメニューは、校内のカフェPOUSSIN(プーサン)」で、11月の5日間限定で販売しました。事前にチラシやSNSで告知し、開店時間の前には行列ができるほど。常連客は「先月から待ちわびていた。JAの『ハマッ子』直売所もよく利用するため、意外な連携に驚いた」と興味を示しました。最終日の26日には、生産者らによる野菜マルシェを店舗内で開きました。小松菜やサツマイモの他に、トマトやダイコン、キャベツなどの新鮮野菜が並び、市内産の野菜をPR。来店客は「生産者の顔を見ることで安心する。また開いてほしい」と次回の開催を求める声も届きました。生産者と交流アイデアを形に芽生えた使命感客足絶えない限定販売笑顔がまぶしいJA青壮年部都田支部の代表メンバー(前列中央が田丸支部長)野菜部都田支部支部長城田朝成さん 「生産者が自慢の野菜を並べ注目されたマルシェJAとのコラボメニューを販売 横浜スイーツ&カフェ専門学校の一階にある「POUSSIN(プーサン)」は、学生たちが運営する本格的なカフェ。メニュー考案や調理、接客を一貫して担当しています。れんがと木の風合いが来店客を癒やし、オリジナルの菓子やパン、カフェメニューを提供。根強い地元ファンが付くほど評判です。現在はコロナ対策のため、テークアウトのみ。開催日時はホームページ、またはインスタグラムで案内しています。住 所:横浜市神奈川区西神奈川1-7-5 ○P 無TEL:045-276-4632ホームページhttps://www.sanko.ac.jp/yokohama-sweets/インスタグラム公式アカウントyokohama_sweet4632青壮年部都田支部支部長田丸秀昭さんcafé & pâtisseriePOUSSIN

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