Agri横浜 vol.214
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ホテルのロビーでの装飾鉢の大きさやデザインも重要なポイント(6)季節ごとの大まかな管理のポイント購入しやすいミニ観葉植物の仲間技術顧問福井 英治新型コロナウイルスの警戒は続いていますが、家庭で過ごす時間が長くなり快適な環境を求める人たちが増え、家庭菜園での野菜栽培や、観賞する花や緑など園芸植物の人気が高まっています。その中でもフレッシュな葉を観賞する観葉植物は癒やしの効果もあるお薦めの植物です。1 緑の効能開花期間が限定されている花と異なり、1年を通じてフレッシュなグリーンが身近にあると気持ちが豊かになります。ガーデニングもすてきですが、気軽に室内に置けて水やりなど世話も比較的楽な観葉植物は、インテリアとしても魅力的です。3 園芸店の見学などでゆっくり、じっくり選ぶ最近は園芸店の観葉植物の売り場面積は増えており、多くの種類(固形や液肥)を与える乾いたらたっぷり与えるずる)かし気味にする2 上手に管理するために(1)性質観葉植物の多くは熱帯から亜熱帯気候の場所で生育している種類が多いため高温多湿を好み、冬の寒さには弱いものが多いです。(2)置き場所原産地の気象環境は確認する必要がありますが、一般的には風と直射日光に弱いものが多いです。このため、エアコンの風が当たらない場所、窓辺でもカーテン越しなど直射日光の当たらない場所に置くのが無難です。原産地が熱帯雨林地域の場合、生い茂った木々に遮られ太陽光が直接当たらない環境で育っているものが大半です。ただし、部屋の奥の全く光が当たらない場所に観葉植物を置くと、だんだんと葉の色が悪くなってしまう場合もあります。(3)気温観葉植物は15℃以上で元気に育ち、10℃以下になると元気がなくなるものが多くあります。インテリアとして楽しむ場合は基本的に室内に置きますので、気温が下がりすぎることはないでしょう。冬場に暖房の入った暖かい部屋に移動した場合は、エアコンの風が直接当たらないよう気を付ける必要があります。(4)水やり基本は、鉢の土が乾いたらたっぷりと水をあげることです。その際に、受け皿にたまった水は捨てるようにします。たっぷり水をあげることで、鉢の中の空気を入れ替えます。頻繁に水をあげると根が酸素不足になり、根腐れを起こしてしまう可能性もあります。土への水やりのほか、霧吹きを使って葉や茎、幹にも水を吹きかければ、観葉植物は元気になります。葉への霧吹きはほこりを取り、ダニなどの害虫を防ぐ効果もあります。(5)購入する際のポイント①置く場所の生育環境②数年後の大きさ③自分の好み①春:植物が生長する時期なので植え替えや肥料②夏:日差しが強いので置き場所に注意。水は土が③秋:植え替えは寒くなる前に早めに行う(春に準④冬:寒さに弱いものは室内の中央に。水やりは乾土や緑とふれあう暮らし緑の情報箱生活の中にフレッシュなグリーンを!

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