Agri横浜 vol.213
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理論があった。しかし、「こんなに切ってどこに実がなるんだ!」と、父親に激怒された。自分の考えに自信があった忠夫さんは、「ならせてみせるから見ていてくれ!」と大見栄を切った。その年、大きな実がなった。一文字に仕立て、3年ほどで更新剪定をする。小まめな管理で新梢を増やし、果実を肥大させる。古い枝が多くなると、果実のなりが悪くなるからだ。有機質肥料にこだわり、8種類ほどの単肥を作物に応じて使い分けている。を経営。キウイの木は25本で、主力の「ヘイワード」の他、果肉が黄色の「紅妃」など4品種を栽培。収穫は10月下旬から11月中旬まで品種をリレーする。糖度が6度を超えると収穫適期で、サイズごとに冷蔵庫で保管する。販売は直売と宅配のみ。直売日から逆算して追熟させ、14度まで糖度を高める。 山本果樹園としてホームページを開設し、日々の農作業を日記形梨54㌃、ブドウ10㌃、キウイ15㌃式でアップ。忠夫さん自身が文章を書き、写真も撮る。新規顧客獲得のために始め、今年は巣ごもり需要も追い風となって、梨の販売時期には1日のアクセス数が400を超える日もあったという。果樹部副部長を務め、同部新田支部長とキウイフルーツ班班長を兼務。新型コロナウイルスのため、今年度の講習会は中止を余儀なくされた。「講習会は大事な情報交換の場。中止は残念だが前を向いて、部員の力で横浜産キウイの知名度を上げていく」と、力を込める。目指すはキウイのブランド化天候不順に悩まされながらも、収穫の喜びを味わう(左から)妻・博美さん、次男・慶彰さん、忠夫さんホームページで公開する果樹園日記Family Photo

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