Agri横浜 vol.222
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提供野菜も生かされる「子ども食堂」の食事三堀さん㊥は障がいのある人との農福連携にも意欲農家も実践SDGs困っている人々を組織で支援「子ども食堂」へ野菜提供世界共通の17の目標のうち、「12つくる責任つかう責任」などの農家による実例を2つ紹介します。青葉区鉄町の青葉ファームランド(三堀泰広代表)は、「ハマッ子」直売所中里店の出荷者から、買い手の付かなかった野菜の提供を受け、乾燥して商品化しています。同ファームでは菌床シイタケを生産。商品化できないものを同様に乾燥させ、「だし取り用乾燥しいたけ」とくろがねして売っています。また、菌床は地区内の野菜農家に渡り、粉砕されて土壌改良に活用。こうして廃棄の削減に努めています。る端材を、コストをかけ産業廃棄物として処分していました。この端材を牧場が無償で引き取り、飼料として有効利用しています。戸塚区上倉田町の牧場「小野ファーム」では、外食チェーン店を展開する東和フードサービス㈱と連携し、食品リサイクルに取り組んでいます。同社は生パスタの製造過程で規格から外れ女性部では、地域の「たすけあい」「支え合い」「分かち合い」、相互扶助として社会づくりへの貢献を続けています。同部執行部は、横浜市金沢区の公益社団法人「フードバンクかながわ」で7月8日、フードバンクの活動事例から現状を学び、食品の種類や賞味期限別の仕分けを体験しました。併せて、この活動に賛同した同部各支部と若妻組織のわかば会からの支援として、食品2715点と寄付金を寄贈。この取り組みは、今回で3回目を迎えます。「エコキャップ回収運動」も同部の取り組みです。平成25年から、全支店に回収ボックスを設置。集まったペットボトルのキャップはNPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)」へ。これまでに2万4094㌔を寄付。ワクチンに換算すると1万2055人分に相当します。たすけ愛の会は6月に3会場で、家庭で余っている食品を必要としている人に届けるフードバンク・フードドライブについて、研修会を実施。食品ロス削減を「分かち合い」「ありがとう」へ変える大切さを学びました。研修成果は今後の福祉活動に役立てます。コロナ禍で懸命に命と向き合う医療病院)への野菜寄贈を、昨年度から青壮年部が始め、今年度は野菜部も実施。各部の代表者らが病院長らと直接会い、品質の高い野菜を届け、〝活力にしてほしい〞という思いを伝えました。「ハマッ子」直売所みなみ店は平成30年度から月1回、当日、買い手の付かなかった野菜を出荷者の善意で、地域の福祉団体が運営する「子ども食堂」へ贈っています。現在、泉区社会福祉協議会の仲介で、同区のNPO法人「だんだんの樹」が運営する交流施設「コミュニティだんだん」で活用。毎週水曜日の夕方に開く子ども食堂などで提供されます。地元野菜が豊富な食事に、子どもたちは笑顔に。マネージャーの丹羽喜代子さんは、「顔が見える農家が育てた旬の野菜は安心。保存食にしてもおいしい」と感謝します。 野菜の寄贈を喜ぶ相模原協同病院の職員㊨「フードバンクかながわ」で食品の仕分けを体験する女性部本部役員㊧回収運動で集まったペットボトルのキャップで従、「事者も(っ県た内いのな協い同」

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